2018/11/10
今週のHot100は、米津玄師の新曲「Flamingo」が圧倒的な強さを見せて首位を獲得した(【表1】)。この曲は、幕張メッセ2デイズ公演を行った直後の10月31日にリリースされた9枚目のシングル「Flamingo / TEENAGE RIOT」の表題曲で、本人も出演するソニーのイヤホンのCMタイアップ曲となっている。
彼はどの曲でもそうだが、非常に前煽りの施策が上手い。今回も先述のライヴやツイッター、YouTube、ラジオのオンエアなどを駆使してリリース前から盛り上げ、発売週でCDのセールスとダウンロード数で一気にポイントを稼いで首位に躍り出た。このシングルの両A面曲である「TEENAGE RIOT」も初登場で4位にチャートインするなど、とにかく破竹の勢いといえる。
しかも、彼の楽曲は一気に売れるだけでなく、非常に長いタームでチャートに残っている。3月にリリースされた前作のシングル「Lemon」は、その顕著な例といえるだろう(【表2】)。この曲は発売後8ヶ月も経つというのに、ずっとベスト10に君臨し続けていて、今もなお下降する様子はまったくない。それどころか、ダウンロード数やYouTubeの再生回数はさらに伸びそうな勢いだし、CDのセールスも今回の新曲と連動して上昇している。変動が大きいのはツイッターやラジオのオンエア回数だが、それでも何か話題があるごとに急上昇しているのがさすがだ。このままいけば、星野源「恋」にも匹敵する超ロングセラーになるような気がしてならない。
これにはもちろん根拠がある。Hot100内を見ていると、コラボも含めた米津玄師の楽曲が、他にもなんと7曲もチャートインしているのだ。旧譜がこのような動きをするのは、クオリティもポテンシャルも高い楽曲をたくさん作ることができる才能あってのこと。そしてどれもが長く愛されるという特性も持っている。よって、新曲「Flamingo」がロングヒットを記録することは、まったくもって自然かつ当然のことなのである。Text:風奏陽
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