2018/10/23
BTS (防弾少年団)のRMが2018年10月23日に7曲入りのミックステープ『mono.』をリリースした。
RMが“プレイリスト”と呼んでいる『mono.』は、2015年の『Rap Monster』に続く2作目のソロ・リリースとなる。前作の全体的に好戦的なトーンから一転、今回のソロ作は内省的でしっとりと聴かせる作品となっている。
『mono.』からは、7曲目の「forever rain」のミュージック・ビデオも同時公開されている。韓国語と英語が使われている同曲は、ミックステープ全体を覆う倦怠感や孤独感といった要素が表現された代表曲だ。
「1日中雨が降ればいい/そうなればみんな俺のことを見ないから」、「俺の悲しい顔が傘に隠れ/雨の中ではみんな自分のことで精一杯だから」などとRMは韓国語でラップしており、ペースが早すぎる自分の人生やフロウから一息つきたいと呟いている。
『mono.』は、「tokyo」と「seoul」という都市の名前を冠した曲で始まる。メランコリックでアンビエントな1曲目「tokyo」では異国の街で感じる戸惑いや寂しさを英語で表現しており、英ロンドン出身のエレクトロ・デュオHONNEがプロデュースした「seoul」では母国の大都市に対する複雑な愛憎を韓国語で表現している。
3曲目の「moonchild」は、BTSの4周年記念の一環として昨年リリースされたRMとVの「4 O’Clock」にも登場する言葉で、洗練されたバイリンガルのオルタナR&Bソングだ。次の「badbye」は『mono.』で最も短い楽曲で、2曲収録されているコラボのひとつだ。eAeonは韓国のインディーズ・アーティストで、この曲にも反映されている哀愁に満ちたエレクトロ・サウンドが特徴であり、短いながらも印象的な楽曲に仕上がっている。
5曲目の「uhgood」は、“ずれ”などを意味する韓国語の同音異義語で、周りから外れることのつらさや孤独感、そして自分らしくいることの大切さを表現している。6曲目の「everythingoes」は韓国の人気バンドNELLとのコラボ・ソングで、バンドの特徴とも言える浮遊感のあるエレクトロ・ロック・サウンドが心地よい。共同プロデュースしたボーカルのキム・ジョンワンのボーカルがフィーチャーされており、つらいことも含め何もかもがいつかは過ぎていく、という内容の楽曲だ。最後に雨の音が入り、ラストの「forever rain」へと続く。
RMは『mono.』のプロデュースをPdoggとHiss Noiseと手掛けており(コラボ曲は共作者とプロデュース)、全曲の作詞作曲も手がけている。BTSのサイトから無料でダウンロードできるほか、iTunesやSpotifyなどで公開されている。
◎「forever rain」MV
https://youtu.be/Cvb76hBX_Oc
◎『mono.』音源
https://open.spotify.com/album/0XqAZHNx0xJDObehTI2587?si=IZMwmqVdRdimMRZv9mxqIg
https://geo.itunes.apple.com/jp/album/mono/1439732979?mt=1&app=music
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