2018/10/22 17:00
イギリスの少年合唱団LIBERAが、10月21日に東京・新宿文化センターにて来日ツアー【Angel Voices Tour 2018“beyond”】をスタートさせた。
同合唱団は、7歳から16歳の声変わり前の少年たちで構成された少年合唱団。結成20年を迎え、創設者でありプロデューサーのロバート・プライズマンによる少年の声を活かした“リベラ・サウンド”作りが発展し続けている。
同ツアーは、10月17日にリリースされた最新アルバム『Beyond』を携えて行うもので、21、22日の東京公演を皮切りに、24日名古屋・Zepp Nagoya、26日大阪・グランキューブ大阪で計4公演を実施。結成20年を記念した同アルバムは、これまでにLIBERAのスタンダードとなってきた曲を新たなアレンジで収録しているほか、亀田誠治氏がプロデュースした初の全編日本語による新曲「明日へ~for the future」も収録。タイトルの「Beyond」には「歌い継がれるLIBERAのスタンダードナンバーは、時代とともに進化し続ける。時も国境も超えて届いたLIBERAからの贈り物」という気持ちが込められている。
コンサートは、「ジョイフル・ジョイフル」からスタート。純白のローブに身を包んだメンバーたちが奏でるベートーヴェン「歓喜の歌」のメロディの讃美歌に、会場は一瞬にして清らかで聖なる雰囲気に包まれた。客席から大きな拍手が降り注いだ後、日本人メンバーの忍久保洸司(9歳)が「僕らはLIBERAといいます。僕は日本人で、ここにいるみんなと同じロンドンに住んでいます。LIBERAのメンバーとして日本に来るのは、今回が初めてです。よろしくお願いします」と自己紹介を兼ねて挨拶。さらに、「ダニエル(・ホワイト)も僕と同じ9歳で、日本に来るのは初めてです。新しいアルバムからの1曲を彼が歌い始めます」と曲紹介し、「Beyond」収録曲である「祈り」やLIBERAが長年歌い続けてきたレパートリーの一つ「アヴェ・マリア(プライズマン)」などを披露。優しいメロディに乗った透き通る歌声に心を揺さぶられた客席から大きな拍手が贈られた。ほか、プライズマン作詞・作曲のLIBERAの代表曲「ステイ・ウィズ・ミー」や「アヴェ・マリア(カッチーニ)」などの定番曲も。
また、亀田誠治氏が初めて少年合唱団のために書き下ろした「明日へ~for the future」を熱唱。亀田氏が寄せた「(同曲は)LIBERAの世界観そのもの。愛と勇気と優しさを僕らに届けてくれる美しい歌。讃美歌のように僕らの人生を祝福し、僕らの未来を讃えてくれます」というコメントの通り、彼らの歌声から祝福を受け取った観客たちの中には思わず涙を流す者も。
そんな中、「次の2曲のあと、休憩になります。その間、飲み物をこの真っ白なローブにこぼさないよう気をつけます」というお茶目なMCに、会場から笑いがこぼれる一幕も。
休憩をはさみ、「生まれくる日」から第2部がスタート。「今年も世界中で公演することができました。中国、アメリカ、そしてここ日本。また、12月にはモスクワに行きます。マイレージをどんどん貯めている(マスコットキャラクターの)ムースは、どんなに遠くても飛んで行きます。“遠く”といえば、次は『From a Distance』です」とユニークな曲紹介で会場を沸かせた。
また、関ジャニ∞出演のUSJ【ユニバーサル・ワンダー・クリスマス 2018】のCM(10月22日よりオンエア)に起用されたUSJとのタイアップ曲「天使のくれた奇跡」を披露したほか、LIBERAのテーマ曲ともいえる「リベラ」を歌唱。
アンコールでは、アリオサ児童合唱団が登場。同合唱団のメンバーから現在放送中のドラマ『下町ロケット』の劇中歌にLIBERAの楽曲が使われていることがアナウンスされた後、「皆さんもサビの部分をぜひ一緒に歌ってみてください!」と声掛けし、アリオサ児童合唱団のメンバー、観客と共に「明日へ~for the future」を大合唱してコンサートを締めくくった。
終演後、メンバーがサイン会を実施。サイン会には約700人の長蛇の列ができ、実施会場である2Fから1Fに至るまでファンで埋め尽くされた。Text:原田健 Photo:秋田大輔
◎ツアー情報
【Angel Voices Tour 2018“beyond”】
2018年10月22日(月)東京・新宿文化センター
2018年10月24日(水)名古屋・Zepp Nagoya
2018年10月26日(金)大阪・グランキューブ大阪
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