2018/10/02
2018年10月1日、シガー・ロスのヨンシーとゲオルグ・ホルムが、ドラマーのオーリー・ディラソンの脱退をファンに報告した。ディラソンに関する性的暴行疑惑が先週ネットで明るみに出たためで、本人がバンドからの脱退を申し出たと声明に記されている。
ヨンシーとゲオルグの名義で投稿されたフェイスブックの声明には、「最近彼に対する極めて深刻で個人的な申し立てを受け、彼が個人として対応できるよう本日バンドメイトであるオーリー・パル・ディラソンの脱退を認めました」と綴られている。
41歳のディラソンは1999年からシガー・ロスのドラマーを務め、5枚のアルバムに参加している他、ツアーにも同行している。ピッチフォークによると、米ロサンゼルス在住の女性アーティストがディラソンとクラブで出会った後、2回同意がないままセックスを無理強いされたと先週インスタグラムに投稿した。現在は削除されているが、「その晩2回もされて、何故1回目の後に帰らなかったのかと自分でも思う。でも酔っていたし、すごく疲れていたし、ショックも受けていたし、UberやLyftというようなものを知る直前のことだった。でもこれは全てどうでもいいことで、誰だって合意をせずにレイプされたり、触られたり、舐められたり、ヤられたりするなんてあってはならない」と書かれてあったと報じられている。
この女性は別の投稿でディラソンとのメールのやり取りも公開していたが、そこで彼はセックスを強要したことは否定し、「君がこんな(苦しい)思いをしていることはとても残念だ。でもあの夜の僕の体験は君の(主張)とは全く違っていた。僕のアパートで絵を描いたり酒を飲んだりして楽しく過ごした後に一緒に寝た。翌日も君はまだ帰りたがらず、いてもいいかと僕に聞いたが、僕はスタジオに行かなければならず、君は気分を害してしまった。僕たちは一緒に楽しんだ。君のアートは好きだし、才能あるアーティストだと思っているし、君と一緒にいるのは楽しかった」と書いていたそうだ。
バンドのフェイスブックに声明を出したディラソンは、家族と友人たちのサポートに感謝し、「ここ数日間僕がこの件によって打撃を受けているのは確かだ」と認めた上で、自分の家族を巻き込まないでほしいと呼びかけている。「皆さんには冷静でいてほしい。二つの戦う集団にならないでほしい。これは裁判ではなく、相手の言い分対僕の言い分だ、しかもネット上の。うるさく挑発的な言葉は誰の得にもならない、僕にとっても彼女にとっても」と彼は求めている。
また、バンドへの悪影響を懸念して脱退を決断したと彼は説明しており、「この悪夢から脱出するために自分ができる限りのことをしようと思っているが、それは実際に性暴力に苦しんでいる人への敬意からだ。その戦いを公にするつもりはない」とコメントしている。
◎シガー・ロスによる投稿
https://www.facebook.com/sigurros/posts/10156816954749124
https://www.facebook.com/sigurros/posts/10156817243144124
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