2018/09/01
今年で15年目となる【Slow LIVE'18 in 池上本門寺】が、8月31日にスタートし、mei ehara、KIRINJI、サニーデイ・サービスが登場した。
オープニングアクトに登場したのは、文芸誌『園』の主宰やデザインなど、多方面に活躍するmei ehara。1曲目は「午後には残って」で、Slow LIVEにぴったりのオーガニックな歌声で幕開けした。mei eharaはステージ正面の池上本門寺五重塔を臨みながら、肩の力を抜いたトークで「なんだか、すごい場所で演奏できて嬉しい」と客席に語りかける。豊かな緑に溶け込むようなサウンドで終始会場を包み、「 戻らない」で締めくくった。
続いて登場したのはKIRINJI。ステージセンターにはキーボードがセッティングされ、堀込高樹によるキーボードで「非ゼロ和ゲーム」がスタート。さらにコトリンゴのリード・ヴォーカルでリリースされた「恋の気配」を堀込高樹バージョンで演奏し、会場を盛り上げた。高樹は「今日はなぜか、僕がキーボードなんです」と挨拶。自身も慣れないようで「キーボードとの距離が難しくて。気づいたら、すごい近づいちゃってるんですよね。ハンドルとの距離がすごい近い(運転する)人みたいな」と客席の笑いを誘った。後半は、キリンジ時代の名曲「愛のcoda」も披露。イントロがスタートするやいなや会場からは歓声が上がり、15年経っても色褪せないメロウなサウンドで会場を満たした。最後は、最新アルバムより「Silver girl」と「時間がない」。最新アルバムからの作品を中心に新旧織り交ぜたセットリストで、進化し続けるKIRINJIを実感させられたステージだった。
最後に登場したのは、本フェス初登場となるサニーデイ・サービス。サポートドラムの岡山健二を迎えた3ピースで「baby blue」で幕開けすると、「スロウライダー」、「ご機嫌いかが?」と往年の名曲を次々と投下した。MCを挟むことなく立て続けに6曲演奏すると、突然ドンキホーテに行った話を始める曽我部。短めのMCのあと、再び演奏へと戻り「あじさい」、「セツナ」と骨太なサウンドを響かせる。客席に座っていた観客も、一人また一人と立ち見エリアへ移動し、体を音楽に委ねながら聴く姿が印象的だった。そして、夏の終わりにぴったりな「サマー・ソルジャー」で本編を締めくくると、アンコールは「もうこの時間なので、PAさん小さめの音でお願いします」と、曽我部と田中の2人で「東京」がスタート。秋の夜風と鈴虫の声とともに、2人の歌声が客席に染み入っていた。
◎公演情報【Slow LIVE’18 in 池上本門寺】
2018年8月31日(金)~9月2日(日)
東京・池上本門寺 野外特設ステージ
※記事初出時に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
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