2018/08/26 14:00
8月27日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、Perfume『Future Pop』が80,133枚を売り上げ、1位を獲得した(集計期間2018年8月13日~2018年8月19日)。
『Future Pop』は前作『COSMIC EXPLORER』から約2年ぶりのニューアルバム。オリジナルアルバムとしては通算7枚目の作品となる。また同チャートは続く2位は、8月13日付、20日付で連続首位を獲得したサザンオールスターズ『海のOh, Yeah!!』、そして3位は浜崎あゆみの2年ぶりのアルバム『TROUBLE』が獲得した。
ここでSoundScanJapanの地域別売上データを使用し、これらのアルバムの売上に地域差があるかを調査してみた。グラフの一番上に2018年年間全アルバムの平均値を掲載し、これと各作品を比較していく。
Perfume『Future Pop』はほぼ全商品平均に近い構成比となったが、甲信越で全商品平均3.2%に対して4.3%、中国で全商品平均5.0%に対して6.1%と高い数値が出ている。メンバー全員が広島県出身ということもあり中国地方での支持が厚いことは頷けるが、甲信越はどのような理由だろうか。ここで他の2作品も見てみると、どちらも甲信越の売上比率が全商品平均を上回っていることがわかった。ここに挙げた3作品が甲信越の比率が高いものばかりだったのか、J-POPあるいは邦楽など、ジャンルに共通した傾向なのか、そのあたりのことは別の機会に調べてみたいと思う。
サザンオールスターズ『海のOh, Yeah!!』も全商品平均とそれほど変わらないが、中部で全商品平均11.5%に対し13.6%、関東で同じく41.2%に対し42.3%、甲信越で3.2%に対し3.8%と、地元関東を含むやや東寄りの地域での売上比率が大きかった。
これら2作品に比べ、全商品平均とは明らかに異なる傾向を見せたのが浜崎あゆみ『TROUBLE』だ。まだ発売直後であるため今後変動することは大いに考えられるが、北海道、関東、近畿以外で平均よりも高い比率となった。特に中部で全商品平均11.5%に対し15.1%、同じく甲信越で3.2%に対して5.4%、中国で5.0%に対し6.9%、北陸で2.2%に対し3.6%と、それぞれ大幅に平均を上回った。その結果、関東の比率が押し下げられる形となったようだ。昨年から今年2月まで続き、自身史上最多公演となった全国ツアーを敢行した後、間をおかずにデビュー20周年を記念するアリーナツアーを実施するなど、精力的に全国を訪れ、ライブ活動を続けてきた成果と言えるだろう。
今回Top3となったのはいずれもキャリアの長いアーティストばかり。今後の動向に注目するとともに、衰えぬ人気の秘密をデータから探っていきたい。
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