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2018/07/09

【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイクが8作目の首位、週間ストリーミングは7.4億回超えで歴代1位に

 ドレイクの『スコーピオン』が堂々の首位デビューを飾った、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 本作は、2017年3月18日に“プレイリスト”としてリリースした『モア・ライフ』から1年振りとなる新作で、スタジオ・アルバムとしては2016年の年間アルバム・チャート2位をマークした『ヴューズ』から2年振り、通算5作目となる。

 その『ヴューズ』、『モア・ライフ』はいずれも同チャートで首位を獲得し、スタジオ・アルバムは2010年のデビュー作『サンク・ミー・レイター』から5作連続、ミックステープを含めると、2015年リリースの『イフ・ユア・リーディング・ディス・イッツ・トゥー・レイト』、フューチャーとのコラボ・アルバム『ホワット・ア・タイム・トゥ・ビー・アライヴ』(2015年)の2作を含む、通算8作目の全米1位獲得を果たした。母国カナダでも8作目の首位をマークし、イギリスやオーストラリアでも1位にデビューしている。

 8作目の全米1位獲得を果たし、ヒップホップ・アーティストとしては、通算14作を保有するジェイ・Zに続く歴代2位に浮上したドレイク。なお、同2位には、先月『Ye』をリリースしたカニエ・ウェストと、エミネム(8作)の2人がランクインしている。R&B/ヒップホップ・チャートでも同8作、ラップ・チャートでは9作目の1位を獲得した。

 初動ユニット数は732,000で、そのうちアルバム・セールスが160,000枚、551,000枚がストリーミングによるみなし売上だった。2018年にリリースされたアルバムとしては最大の初動ユニットで、2018年度(2017年12月1日~2018年11月30日)としては、2017年12日2日付でNo.1デビューした、テイラー・スウィフトの『レピュテーション』(1,238,000ユニット)に次ぐ記録。

 また、リリースから1週間で7億4,590万視聴を記録し、週間ストリーミング数としては歴代1位に浮上した。歴代2位は、2018年5月12日付チャートで1位に初登場した、ポスト・マローンの『ビアボングズ&ベントレーズ』(4億3,130万視聴)、 3位は前作『モア・ライフ』(3億8,480万視聴)で、TOP3に2作を送り込んでいる。

 2位以下と大きく差をつけた理由として、 25曲という曲数の多さも挙げられるが、2位の『ビアボングズ&ベントレーズ』は21曲、3位の『モア・ライフ』は22曲で、さほど変わらない。やはり、ドレイクの人気を物語った結果だろう。本作は、現在デジタル・アルバム(ダウンロード)としてのみ購入可能で、パッケージ(CD)は次週7月13日にリリースされる予定。これによって、セールスの増加が予想される。

 続いて2位には、フローレンス・アンド・ザ・マシーンの新作『ハイ・アズ・ホープ』が初登場。初の全米No.1獲得を果たした前作『ハウ・ビッグ、ハウ・ブルー、ハウ・ビューティフル』(2015年)から3年振り、4作目のスタジオ・アルバムで、2ndアルバム『セレモニアルズ』(2011年6位)から3作連続のTOP10入りを果たした。

 本国イギリスでは、デビュー・アルバム『ラングス』(2009年)から前作まで、3作連続のNo.1をマークしたが、本作はドレイクに阻止され惜しくも首位デビューを逃している。アメリカでの初動ユニットは137,000で、そのうち128,000枚がアルバムの純粋な売上枚数。ストリーミングは弱いが、セールス・ポイントと総ユニット数からみれば、首位獲得を十分狙える数字だったといえる。アルバムからは、 オルタナティブ・ソング・エアプレイ・チャートで3週のNo.1獲得を果たした先行シングル「ハンガー」がヒットした。

 前述のポスト・マローンを3位に挟み、4位には日本でも高い人気を誇るカートゥーン・バンド=ゴリラズの新作『ザ・ナウ・ナウ』がデビュー。初動ユニットは 63,000で、そのうちアルバムの売上が52,000枚、ストリーミングによる売上が1万枚程度だった。最高2位をマークした前作『ヒューマンズ』(2017年)は初週115,000枚を記録していて、半数以上売上を落としているが、それでもこの激戦の中、4位に初登場したのは快挙といえる。アメリカでは4作目、イギリス(5位)では5作目のTOP10入りを果たした。

 10位には、 33,000枚を獲得しガンズ・アンド・ローゼズの『アペタイト・フォー・ディストラクション』が再ランクインした。本作は、ご存知1987年にリリースされた彼らのデビュー・アルバムだが、未発表音源やレア音源などが収録された豪華ボックス・セットとしてリイシューされ、29年振りのTOP10入りを果たした(最後のランクインは1989年4月15日付チャート) 。本作は、全米だけで1,600万枚、ワールド・セールスは3,000万枚を記録し、1988年の年間チャートで6位、1989年の年間チャートで5位に、2年連続でTOP10入りを果たしている。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、7月13日以降予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『スコーピオン』ドレイク
2位『ハイ・アズ・ホープ』フローレンス・アンド・ザ・マシーン
3位『ビアボングス&ベントレーズ』ポスト・マローン
4位『ザ・ナウ・ナウ』ゴリラズ
5位『?』エクスエクスエクステンタシオン
6位『インベージョン・オブ・プライバシー』カーディ・B
7位『Goodbye & Good Riddance』Juice WRLD
8位『エヴリシング・イズ・ラヴ』ザ・カーターズ   
9位『プレイ・フォー・ザ・ウィキッド』パニック!アット・ザ・ディスコ
10位『アペタイト・フォー・ディストラクション』ガンズ・アンド・ローゼズ

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