2012/08/14
8月12日 東京:夢の島公園陸上競技場にて夏フェス【WORLD HAPPINESS 2012】(以下、ワーハピ)が開催。YMOら豪華出演アーティスト陣による圧巻のライブが繰り広げられた。
<EGO-WRAPPIN'~きゃりーぱみゅぱみゅ>
開演前に降っていた雨もすっかり上がって晴天となった12時半、トップバッターのEGO-WRAPPIN'が登場。YMOがアルバム『増殖』でカバーした「Tighten up」で幕を開け、いきなり観客を総立ちにさせる。レフトステージでは、ワーハピ初登場のさかいゆうが、シンプルなトリオ編成で広い会場に向けて朗々と歌唱。ヒダカトオルとフェッドミュージックは「世界でいちばん出たいフェスに呼んでもらったので、これ演ります!」と、YMO「君に胸キュン」カバーを1曲目に演奏した。
意外にもワーハピ初参戦の坂本美雨は、レスポールギターを抱え、世間のイメージを裏切るアグレッシブなパフォーマンスを展開。YMOファンのお父さん世代からは「美雨ちゃん!」という野太い声援が飛び交っていた。続くORIGINAL LOVEはMCを一切行わず、ファンキーなカッティングギターと、ソウルフルなボーカルで黙々と演奏。ラストナンバー「接吻」では、会場全体を火傷しそうなほど熱く盛り上げている。
ワーハピ3度目の参戦となるコトリンゴは、AOKI takamasaと参加。演奏曲全てを本イベントの為に準備し、ビョークのカバーでは今後の方向性を感じさせ、期待も高まらせた。暑さ真っ最中の15時台に登場したTHE BEATNIKSは、ベスト選曲でもって会場をクールでお洒落な空間に変えていく。それに対し、きゃりーぱみゅぱみゅは8人のちびっ子ダンサーとヒット曲を連発。ラストでは、会場全体を「つけまつける」ワールドに染め上げた。
<KREVA×坂本美雨~岡村靖幸、GRAPEVINE>
前日同じ会場で行われたフェスにも参加したKREVAは、坂本美雨とのコラボレーションを「I'm yours」で実現。【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 in EZO】から帰還したばかりのTOKYO No.1 SOUL SETは、目の醒めるような疾走感溢れるステージで、短い時間ながら濃厚過ぎるパフォーマンスを繰り広げた。また、ワーハピでは毎回女性ロッカー枠を用意しているのだが、今年は木村カエラが登場。広い空や大きい雲をイメージしたという、出来上がったばかりの新曲も披露しつつ、最後は「Butterfly」の大合唱を巻き起こしている。
高桑圭のソロプロジェクト Curly Giraffeは、ビートルズや高橋幸宏にも通じる独特のポップワールドを披露。今年のワーハピの白眉とも言える岡村靖幸は、人気者とはかくあるべしと、昭和のスターを彷彿させるオーラを纏って表れ、場内を騒然とさせた。そして「カルアミルク」「ア・チ・チ・チ」「だいすき」といったヒットナンバーを惜しげもなく披露し、破壊力あるパフォーマンスを繰り広げている。また、初参戦のGRAPEVINEは、先日行われたファン投票1位の「光について」などグレイテストヒッツ的な内容で、レフトステージのトリを務めた。
<大トリ、YMO>
1stアルバム1曲目「Computer Game」をオープニングSEに登場したYMOは、オリジナルのアレンジに近い状態で「Rydeen」を披露し、マニアを唸らせる。その後も会場を巨大なダンスフロアに変え、1980年以来32年ぶりに高橋幸宏ボーカルの「Nice Age」を届けたり、1981年のスネークマンショー『急いで口で吸え!』のみに収録されたレアナンバー「磁世紀 - 開け心」を初披露したり、貴重なアクトを展開。最後には坂本龍一のボコーダーボイスによる“T・O・K・I・O・!”が響き渡り、29年ぶりに名曲「TECHNOPOLIS」を解禁。客席には泣き崩れる人が続出した。
なお、終演後、YMOの3人はステージで堅い握手。そんなスペシャルな同フェスの模様は、9月9日21時よりWOWOWにて放送される。
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