2018/07/02
2018年6月29日にリリースされたドレイクのニュー・アルバム『スコーピオン』に、昨年から噂されていた隠し子の存在に言及しているとみられる歌詞が登場し注目が集まっている。
全25曲が収録されている『スコーピオン』の4曲目「Emotionless」には、“世界から我が子を隠してたわけじゃない、我が子から世界を隠してたんだ”と彼はラップしており、これまで公に認めていなかった子どもの存在に触れている。また、7曲目の「8 Out Of 10」でも、“俺の息子の頭にキスしてからお前の息の根を止めてやる”と、息子がいることを示唆している。
ドレイクと長年仲違いしているプシャ・Tが5月にリリースしたニュー・アルバム『DAYTONA』に収録されている「Infrared」を発端に二人の間のビーフ(中傷合戦)が再燃したが、ドレイクのアンサーに対しプシャは5月29日に公開したディス・トラック「The Story of Adidon」で、噂になっていたドレイクと元ポルノ女優との間の隠し子について、“赤ん坊が絡んでるんだ、ラップより深刻だ/人格の話をしてるんだ、俺は事実だけに沿うぜ/お前は子どもを隠してるんだ、その男の子を家に迎えてやれよ”、“赤ん坊を愛して、あの女性をリスペクトしてやれよ/ポルノ女優だってことなんか忘れて、お前の世界の全てにしてやれよ”などとドレイクの沈黙を痛烈に非難した。その後ドレイクからのアンサーはなく、滅多にビーフで負けないドレイクが珍しくやり込められたと話題になっていた。
前出の2例もさることながら、「March 14」に出てくる歌詞はまるでプシャ・Tの指摘へのアンサーのようでもあり、ドレイクはマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」を引用しながら、“もしかして、じゃないってことを受け入れなければならなかった/あれは絶対で、署名捺印されている/彼女はビリー・ジーンのように俺の恋人じゃないけど、子どもは俺のだ”と明言している。また、両親の離婚から父親と会えなかった自身の幼少時と重ね、“俺は第一線で活躍しながら、彼とときどき会えることを確実にしたいだけなんだ/威勢がくじかれる/シングル・ファーザーって言葉は大嫌いだ/アルバム毎に自分の両親に疑問を投げかけてきた/今じゃ自分もco-parent(養父)になっちまったって恥ずかしくて(両親に)言えない/家族単位を約束してたのに/自分でも経験してたから違うようにしたかったのに/でもこれが今の厳しい現実だ”と彼は苦しい胸の内を明かしている。
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