2018/06/30 12:00
連日盛り上がっているサッカーのワールドカップ。テレビの中継も各局それぞれが趣向を凝らしているのと同様に、テーマソングも出揃っていろんなところで聞こえてくるようになった。今週のチャートにも、ワールドカップ絡みの楽曲が上位にチャートインしてきている。
その中でも抜きん出ているのが、今週のHot100で8位となったSuchmosの「VOLT-AGE」だ(【表1】)。今最も乗りに乗っているバンドということもあり、6月20日に発売されたばかりのアルバム『THE ASHTRAY』収録曲がベスト10入りした(なお、アルバムの方はHot Albumsで2位となっている)。NHKのサッカーのテーマとしてオンエアされているこの曲は、従来のスポーツのイメージである盛り上がる感じの曲ではない。どちらかといえばクールな雰囲気で、「暗い」とか「まったく盛り上がらない」といった批判もあるようだ。しかし、それでもここまでの実績を作るのはさすが。とくに、ラジオでのオンエア回数が多く(緑のグラフ)、マスコミからの支持が高いことも伝わる結果となった。
また、今週14位となったRADWIMPSの「カタルシスト」も好調だ(【表2】)。こちらはフジテレビのサッカーのテーマソングとなっている。彼らは先日、この曲のカップリングに入っている「HINOMARU」の歌詞で波紋を呼んだこともあり、この件も多少は影響があるのかもしれないが、すでに6/18付で7位にまで上昇しているので成功したと言ってもいいだろう。この曲は、セールスポイントだけでなく(紫のグラフ)、ラジオのオンエア回数(緑のグラフ)PCでの読み取り数を表すルックアップ(オレンジのグラフ)、動画再生数(赤のグラフ)などもまんべんなく上位に位置しているので、非常にバランスがいいチャートとなっている。
サッカー関連の楽曲は、他にもNEWS「BLUE」(29位)やEXILE「Awakening」などもある。ワールドカップの決勝までは残り約2週間。まだまだサッカー関連楽曲がチャートを盛り上げてくれそうだ。Text:栗本斉
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