2018/06/19
ドレイクの「ナイス・フォー・ホワット」が2度目の返り咲き首位獲得を果たした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
これまでのチャートを振り返ると、4月21日付チャートでNo,1デビューを果たし、4週の首位をキープすると、チャイルディッシュ・ガンビーノの「ディス・イズ・アメリカ」 (今週2位) の登場により2位にダウン。6月2日付チャートで再び1位に浮上し、2週のNo,1を死守した後、先週ポスト・マローンの「サイコ feat. タイ・ダラー・サイン」(今週12位)と入れ代わって再び2位に順位を落とすが、今週2度目の返り咲きを果たし、通算7週目のNo,1獲得となった。
ドレイクは、前曲「ゴッズ・プラン」(今週4位)も11週のNo,1獲得を果たし、2018年だけで通算18週間1位を独占している。両曲が収録される予定のの新作『スコーピオン』は、今月29日にリリースされる予定。ストリーミングやセールスが落ちてきているため、次週は他の曲と入れ替わる可能性もあるが、アルバムが発売されれば、ストリーミングの上昇により再びランクアップするするだろう。このまま1位を独走する可能性もある。
同時に、アルバム『スコーピオン』からのリード・トラック「アイム・アップセット」も先週の35位から28位に浮上。その他にも、リル・ベイビーとのコラボ曲「Yes Indeed」が11位、ミーゴスとの「ウォーク・イット・トーク・イット」が14位、ブロックボーイ・JBと組んだ「ルック・アライブ」が18位に、それぞれランクアップしている。
先週TOP3入りを果たしたカーディ・Bの新曲「アイ・ライク・イット feat. バッド・バニー & J・バルヴィン」は3位に停滞。ビデオのストリーミング効果で、今週はさらに順位を上げるかと思ったが、若干伸び悩んだ感がある。カーディがフューチャリング・ゲストで参加した、マルーン5の「ガールズ・ライク・ユー」も、先週の4位から5位にダウンしている。
今週のストリーミング・チャートで自身初のNo,1獲得を果たした、シカゴ出身の新人ラッパー= ジュース・ワールドのデビュー曲「Lucid Dreams」は、先週の9位から6位にさらにランクアップし、自己最高位を更新。上位の勢いが衰えてきているため、この曲のNo,1獲得も十分考えられる。また、7位にダウンしたエラ・マイの「Boo’d Up」や、圏外から9位に再登場したアリアナ・グランデの「ノー・ティアーズ・レフト・トゥ・クライ」も、まだ伸びしろがある。上半期大健闘した、カントリーとポップのコラボレーション、ゼッド&マレン・モリス、グレイの「ザ・ミドル」は8位に、ビービー・レクサ&フロリダ・ジョージア・ラインの「メント・トゥ・ビー」は10位に、それぞれランクアップした。
今週のアルバム・チャートで2位に初登場した、カニエ・ウェストとキッド・カディによるユニット“キッズ・シー・ゴースツ”のデビュー・アルバム『Kids See Ghosts』からは、39位にデビューした「リボーン」他、アルバムに収録された全7曲が100位内にランクインしている。
次週は、6月16日にサプライズ・リリースした、ジェイ・Zとビヨンセ夫妻によるユニット “ザ・カーターズ”のデビュー・アルバム『エヴリシング・イズ・ラヴ』から、ミュージック・ビデオも公開された「エイプシット」など収録曲がランクインする。また、6月18日に急死したフロリダ出身の若手ラッパー=エクスエクスエクステンタシオンの大ヒット曲「SAD!」(最高7位)もランクアップするだろう。同曲が収録された2ndアルバム『?』は、2018年3月31日付アルバム・チャートでNo,1デビューを果たし、R&B/ヒップホップ・チャート、ラップ・チャートの3冠を制している。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、6月22日予定となります。
◎【Hot100】トップ10
1位「ナイス・フォー・ホワット」ドレイク
2位「サイコfeat.タイ・ダラー・サイン」ポスト・マローン
3位「アイ・ライク・イット」カーディ・B、J.バルヴィン、バッド・バニー
4位「ゴッズ・プラン」ドレイク
5位「ガールズ・ライク・ユー」マルーン5feat.カーディ・B
6位「Lucid Dreams」Juice WRLD
7位「Boo’d Up」エラ・マイ
8位「ザ・ミドル」ゼッド、マレン・モリス、グレイ
9位「ノー・ティアーズ・レフト・トゥ・クライ」アリアナ・グランデ
10位「メント・トゥ・ビー」ビービー・レクサ&フロリダ・ジョージア・ライン
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