2018/06/02
米国のビルボード・アルバム・チャートで、BTS(防弾少年団)の『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』が首位を獲得したというニュースが話題になっている。K-POPのアーティストとしては史上初であり、アジア圏でも前代未聞。ついに時代が変わったという印象がある。
それに呼応するかのように、今週のHot100でも、ボーイズ・グループが上位を占めた。首位となったのは、King & Princeの「シンデレラガール」(【表1】)。ジャニーズの2つのグループを合体し、ユニバーサルミュージック内に新設されたレーベルからのデビュー曲ということもあり、プロモーションにも相当力が入っている。話題性の高さは、ツイッターのポイントからもわかるだろう(水色のグラフ)。加えて、ミュージックビデオがYouTubeで公開されているのも、他のジャニーズとは違うところだ。動画再生数はそれほど大きなポイントではないが(赤のグラフ)、ツイッターで拡散するフックになったと思えば、効果があったといえる。
そして2位にランクインしたのが、和田アキ子 with BOYS AND MEN 研究生の「愛を頑張って」だ(【表2】)。この曲は和田アキ子のデビュー50周年企画の一環だそうだが、ここまで上位に食い込んだのは、あきらかにBOYS AND MEN 研究生の効果だろう。彼らはこれまでインディーズでのリリースはあったが、メジャーでは今回が初。しかも純粋な売上数がメインの結果というのも見事だ。名古屋発のローカルアイドルながらも、やり方によってはジャニーズと遜色のない打ち出しができることを証明したともいえる。
ちなみに、BTSのシングル「FAKE LOVE」も5位に上昇してきており、今週はボーイズ・グループの活躍ぶりが目立つ。近年はどうしてもガールズ・グループに圧倒されている印象が強かっただけに、もっと頑張ってもらいたいと思う。Text:栗本斉
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