2018/05/31
歌謡曲に対する豊富な知識と愛情をバックボーンに、昭和歌謡の研究家としても知られる半田健人が、ニューアルバム『生活』発売記念ライブを渋谷7th Floorで開催した。
今回のアルバムは、日本のフォーク名門レーベルであるURCレコードやベルウッドレコードの音楽に惚れ込んだ半田が、その世界を現代に再現すべく、サウンド・プロデューサーに柳田ヒロを起用して制作。スチールギター、バンジョーなどがフィーチャーされ、1970年代のフォーク~カントリーを追及したアルバムだったが、ライブではバイオリンをフィーチャーした一部の曲を除き、基本的に半田本人のギター一本でその世界を見事に再現。特に、速いテンポの楽曲で正確なリズムを刻むスリーフィンガー奏法は絶品。今回のアルバムはなぎら健壱氏に強い影響を受けて制作されたとの事で、「なぎら健壱さんのライブに何度も足を運んで、直接スリーフィンガー奏法などのギター奏法を教わりました」という制作秘話も披露。その甲斐あって、完成したアルバムをなぎら氏に届けたところ、翌日朝4時に「これはいいアルバムです」と本人から電話がかかってきたとの事。
演奏のみならず、半田の豊富な音楽知識に基づくトークや、抱腹絶倒のフォーク歌手ものまねコーナーなどもあり、全体的に昭和フォークコンサートの雰囲気自体も再現したが、半田は1984年生まれであり、研究している昭和の時代は半田本人が生まれていない。それを汲んでか、「基本的に僕は『実年齢マイナス45年』の世界を追求していますから」というトークに会場は爆笑に包まれた。
◎リリース情報
アルバム『生活』
2018/5/30 RELEASE
<CD(全12曲収録)>
VICL-64999 2,315円(tax out)
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