2011/07/01
約3年ぶりのニューアルバム『ティピカル・アフェア』をリリースし、6月18日に渋谷WWWでレコ発ライブを開催した面影ラッキーホール。待ちに待った音楽ファンから、またしても絶賛の声が集まっているこのお騒がせバンドを、皆さんはご存知ですか?
『あんなに反対していたお義父さんにビールをつがれて』、『俺のせいで甲子園に行けなかった』、『私が車椅子になっても』、『パチンコやってる間に産まれて間もない娘を車の中で死なせた…夏』、『ラブホチェックアウト後の朝マック』、etc…。一体何の話だと驚かれる方がいるかもしれませんが、これらは全て、面影ラッキーホール(以下、面ラホ)の楽曲タイトルなんです。
94年にaCKy(vo / 作詞)とSinner-Yang(b / プロデューサー)を中心に結成された面ラホは、インディーズでアルバムをリリースした後、某大手レーベルからのリリースを予定するも、歌詞が問題になり発売中止に。しかし、98年にその作品に数曲を加えたアルバム『代理母』を、他のメジャーレーベルからリリースすると、その衝撃の歌詞世界と豊潤なサウンドが話題となり、業界人や音楽マニアから絶賛を受けることになります。
その後もマイペースに(とはいえ3rdと4thのスパンは実に9年!)活動を続け、フジロックへの出演なども果たしてきた彼らに、09年、ひとつの転機がやってきます。アグレッシヴな良作を連発する制作会社 シャフトが手掛けるアニメ「夏のあらし!」で、主題歌に抜擢されたのです。ここで彼らは、ミドリの後藤まりこをゲストに、シングル『あたしだけにかけて』を制作。ミュージックビデオには、あの田代まさし氏を起用する相変わらずのアプローチで、アニメファンの記憶に大きな傷痕を残しました。
そんな中、6月8日に3年ぶりの新作としてリリースされた『ティピカル・アフェア』も、期待を裏切らない1枚として話題になっています。各所からクレームが来たため、モザイク入りのペーパースリーブを施したジャケットのインパクトはもちろん、ミュージックビデオが制作された収録曲『ゴムまり』は、その衝撃的な内容にYouTubeでは悲鳴にも似たコメントが。そして、今回のリリースを記念する形で、レコ発ライブ【渋谷でだけ出して】が開催されたのです。
まずはオープニングアクトとして、俳優の田口トモロヲやソラミミストの安齋肇らによるバンド LASTORDERZ(ラストオーダーズ)が出演。大人のロックを響かせて、レコ発を祝福します。一方、面ラホは最初に『ゴムまり』のビデオを上映し、ホーン隊やパーカッション、女性コーラスなど計12名のメンバーで登場。コシのあるグルーヴィンなサウンドで観衆を魅了すると、ピンクのスーツをビシッと着こなしたaCKyは、「こんばんわ、Tomato n' Pineです」と挨拶して笑いを誘いました。
その後もアルバム収録曲を中心に、時には浜崎あゆみや長渕剛のモノマネなども交えて披露すれば、アンコールではaCKyがパンツ一丁になって大暴れ。胸や腹をセクシーに揺らしてソウルフルなメロディを歌い上げれば、最後は定番とも言うべき「aCKyのことを嫌いになっても、面影ラッキーホールのことは嫌いにならないで下さい」で、大歓声の鳴り止まない最高の一時を完成させました。
自らも日本、いや世界を見渡しても初かもしれないという、その衝撃的な世界観。彼らは7月9日、タワーレコード新宿店にて観覧フリーのミニライブ&サイン会を開催することも決定しています。ちょっと気になった方は、是非一度、彼らの“生”を体験してみては?
撮影:田辺龍一郎
2011.06.18(土) at 渋谷WWW
01.今夜、巣鴨で
02.ラブホチェックアウト後の朝マック
03.いっちまったら
04.ゆびきり
05.好きな男の名前 腕にコンパスの針でかいた
06.あんなに反対してたお義父さんにビールをつがれて
07.私が車椅子になっても
08.ゴムまり
09.背中もよう
10.パチンコやってる間に産まれて間もない娘を車の中で死なせた…夏
11.コレがコレなもんで
12.俺のせいで甲子園に行けなかった
En1.セカンドのラブ
En2.東京(じゃ)ナイトクラブ(は)
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