Billboard JAPAN


NEWS

2018/05/14

【米ビルボード・アルバム・チャート】ポスト・マローン2週連続首位、リオン・ブリッジズ/レイ・シュリマーらTOP10デビュー

 ポスト・マローンの 『ビアボングス&ベントレーズ』が2週連続の首位獲得を果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 2018年にリリースされたアルバムとしては、週間最高となる461,000ユニットを獲得し、堂々のNo.1デビューを果たした 『ビアボングス&ベントレーズ』。登場2週目となる今週も、193,000ユニットを獲得し、2位以下と大きく差をつけて首位の座に居座った。そのうち、ストリーミングによるユニット数は160,000と依然高い水準にあるが、アルバムの純粋な売上枚数は24,000枚と大幅にダウンしている。現在のアルバム・チャート(集計)において、いかにストリーミングが重要かを示した結果となった。

 3週連続の10万ユニット超えとはならなかったが、J.コールの『KOD』(68,000ユニット)もストリーミングが好調で、先週の3位から2位に浮上。先週の13位から9位にランクアップした『ブラックパンサー:ザ・アルバム』(39,000ユニット)や、12位から10位に再TOP10入りしたミーゴスの『カルチャーII』(29,000ユニット)も、ユニット数の7割以上はストリーミングによるポイントが占めている。このストリーミング指標の算出については、2018年7月13日付チャートから集計方法から変更され、YouTubeなどの無料配信より、Apple Musicなどの有料配信サービスの比重が大きくなる。

 6位にデビューした、米ミシシッピ州出身の兄弟ヒップホップ・デュオ=レイ・シュリマーの新作 『SR3MM』は、デビュー・アルバム『シュリムライフ』(2015年5位)、自身初の全米No.1ヒットとなった「ブラック・ビートルズ feat.グッチ・メイン」収録の2nd『シュリムライフ2』(2016年4位)に続き、3作連続のTOP10入りを果たした。本作は、グループとしてのアルバム、メンバーのスワエ・リー、スリム ジミーによるソロ・アルバムがそれぞれ収録された3枚組・全27曲という大ボリュームで、曲数の多さからストリーミングによるポイント上昇が予想されたが、週間ユニットは57,000と伸び悩み、ラップ・チャートでもポスト・マローンやJ・コールに及ばなかった。

 前者とは対照的に、今週3位に初登場した米テキサス州出身のR&Bシンガー=リオン・ブリッジズの新作『グッド・シング』の週間ユニット数は66,000で、そのうちアルバムの売上が59,000枚と、セールスによるポイントが大半を占めた。尚、アルバムのセールス・チャートでは1位にデビューしている。本作は、2015年のデビュー・アルバム『カミング・ホーム』に続く2作目のスタジオ・アルバムで、前作が獲得した6位を上回る自己最高位を更新、2作連続のTOP10入りを果たしている。リオン・ブリッジズは、【第58回グラミー賞】で<最優秀R&Bアルバム賞>、【第59回グラミー賞】で<最優秀ミュージック・ビデオ>にノミネートされていて、2019年に開催予定の【第61回グラミー賞】でも、本作『グッド・シング』がノミネート、もしくは受賞する可能性が高い。

 続いて4位にも新作がランクイン。米フロリダ州出身のロックバンド=シャインダウンの3年振りとなる新作『アテンション・アテンション』も、週間60,000ユニットのうちアルバムの売上が55,000枚で、セールス・チャートでは2位にデビューした。本作で、2008年発売の3rdアルバム『ザ・サウンド・オブ・マッドネス』(最高8位)から4作連続のTOP10入りを果たし、2012年の4thアルバム『アマリリス』がマークした4位に続く、自身2番目の最高位を更新。本作からは、先行シングル「デビル」がロック・ソング・チャートで9位、メインストリーム・ロック・ソングス・チャートで2位をマークし、アルバムのプロモーションに繋げた。メインストリーム・ロック・ソングス・チャートでは、2003年のデビュー曲「フライ・フロム・ザ・インサイド」から、全23曲がTOP10入りを果たしている。

 ロック、カントリー、ジャズなど様々なジャンルの楽曲を演奏するレイク・ストリート・ダイヴの新作『フリー・ユアセルフ・アップ』は、今週8位に初登場。本作は、2016年2月に発売された5thアルバム『サイド・ポニー』から2年振り、通算6作目のスタジオ・アルバムで、これまでの最高位だった2014年の『バッド・セルフ・ポートレイト』が獲得した18位を上回る、自身初のTOP10入りとなった。週間ユニットは32,000で、そのうちアルバムの売上枚数は30,000枚。ロック・バンドのアルバムは、やはりセールスが強い。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、5月16日22時以降予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ビアボングス&ベントレーズ』ポスト・マローン
2位『KOD』J.コール
3位『グッド・シング』リオン・ブリッジズ
4位『インベージョン・オブ・プライバシー』カーディ・B
5位『アテンション・アテンション』シャインダウン
6位『SR3MM』レイ・シュリマー
7位『グレイテスト・ショーマン』サウンドトラック
8位『フリー・ユアセルフ・アップ』レイク・ストリート・ダイヴ
9位『ブラックパンサー:ザ・アルバム』VA
10位『カルチャーII』ミーゴス

ポスト・マローン その他の画像・最新情報へ

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    <ライブレポート>ano「次に会う時まで必ず生きて」――ツアー追加公演完走、音楽でたどり着いた“絶対聖域”

  2. 2

    <インタビュー>米津玄師 新曲「Azalea」で向き合った、恋愛における“距離”――「愛情」の源にある“剥き身の生”とは

  3. 3

    【ビルボード】ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」総合首位、洋楽としては約11年半ぶりの快挙

  4. 4

    【先ヨミ】timelesz『because』24.9万枚で現在シングル1位独走中

  5. 5

    【Number_i LIVE TOUR 2024 No.I】Xmasイブ公演、Prime Videoで世界同時独占ライブ配信

HOT IMAGES

注目の画像