2018/05/13 18:00
リリース前から「もしかして、ジャスティンのこと?」と、元彼について歌われた曲ではないかと話題をさらった、セレーナ・ゴメスの新曲「バック・トゥ・ユー」。タイトルもまんまだし、SNSに投稿した「もしもやり直せるなら」や「忘れることができないの」」という歌詞の一部も、そう思わざるを得ない。
ツイッターやインスタグラムなどSNSが盛んになってからは、アーティスト自身が新作をリリースする前に“一部”を公開してネット上で話題を拡散させる、というプロモーションが流行している。若者からの支持が厚い彼ら(セレーナ&ジャスティン)については、リリース毎に「これってもしかして……?」とファンの間で憶測が飛び交うため、今さら何をという感じだが、セレーナの曲の中でも、ここまであからさまなのは初めてではないだろうか?まあ、「復縁」をテーマにした切ない女心を歌っただけ、かもしれないが……。
そんなゴシップ・ネタも含んだ新曲「バック・トゥ・ユー」、2018年に入ってからはセレーナにとって初のシングルで、自身がエグゼクティブ・プロデューサーを務めるNetflixのドラマ『13の理由 シーズン2』のサウンドトラックに収録される予定。ただ、待望の3rdアルバム(タイトル未定)からの先行トラックかどうかは、明らかになっていない。
ソングライターには、米ブルックリン出身の女性シンガー・ソングライター=エイミー・アレン、ハードウェルとジェイ・ショーンのコラボ曲「シンキング・アバウト・ユー」(2016年)などを手掛けたディエデリック・ヴァン・エルザスなど、知名度は低いが脚光を浴びているアーティストと、セレーナがタッグを組んでいる。ゴリゴリのヒットメイカーを集結させた保守的な作品ではなく、意欲的に楽曲制作した、という捉え方もできる。
自殺問題や複雑な人間関係など、思春期ならではの悩みをシリアスに描いたドラマの挿入歌ということで、アコースティック・ギターで始まる、ノスタルジックで物悲しい旋律の哀愁系エレクトロ・ポップで、作品の世界観を表現した。これまでのシングル曲だと、前曲「ウルヴス」や、カイゴとのコラボレーション「イット・エイント・ミー」に近いが、両者にはない豊潤なゆとりがあり、高音でも決して力まない、抑えに抑えたボーカルが、切なさ的要素を醸し出す。大ヒット曲「グッド・フォー・ユーfeat.エイサップ・ロッキー」もそうだが、セレーナの歌の魅力って、こういうところじゃないかな。
米ビルボード・アルバム・チャートでNo.1デビューを飾った2ndアルバム『リバイバル』(2015年)からは、前述の「グッド・フォー・ユー」や「セイム・オールド・ラヴ」など計3曲の全米TOP10ヒットを輩出したが、昨年リリースした「バッド・ライアー」と「フェティッシュfeat.グッチ・メイン」、ヨーロッパ諸国で大ヒットしたマシュメロとのコラボ・ソング「ウルヴス」は、ヨーロッパ方面でヒットしたが、アメリカではTOP10入りを逃している。チャートについては「拘らない」と宣言したセレーナだが、ファンとしては久々の上位ランクインも期待したい。
最後に、ロングヘアからゆるふわボブにイメチェンしたセレーナ、激カワです。
Text: 本家 一成
◎リリース情報
「バック・トゥ・ユー」
セレーナ・ゴメス
2018/5/10 RELEASE
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