2018/05/11
2018年5月13日に68歳の誕生日を迎えるスティーヴィー・ワンダーが、現地時間の5月9日に米ロサンゼルスのザ・ペパーミント・クラブで豪華ゲスト満載のバースデー・ライブを開催した。
【The Stevie Wonder Song Party: A Celebration of Life, Love and Music】と題されたイベントは早朝まで続き、こじんまりとした会場の客席にはモータウンの創業者ベリー・ゴーディ、俳優/コメディアンのクレイグ・ロビンソン、ラッパーのT.I.、ニック・キャノン、俳優のジェシー・ウィリアムズ、シンガー・ソングライターのガラントらの姿があった。
2時間ほどのステージでスティーヴィーは「目を閉じれば愛/As If You Read My Mind」、「Master Blaster (Jammin’)」、「Superwoman (Where Were You When I Needed You)」、 「ハイアー・グラウンド」、「You’ve Got It Bad Girl」、「マイ・シェリー・アモール」、「I Wish」、「As」、「ゴールデン・レディ」、「汚れた街/Living for the City」などを含むヒット曲ばかりセットを披露し、フィナーレでは70年代の代表曲「迷信/Superstition」を、チャイルディッシュ・ガンビーノことドナルド・グローヴァー、ケリー・ローランド、ルーク・ジェイムズ、ジェシー・J、シェレーエ(Sheléa) らと熱唱した。
MCで彼は、「世界で色々なこと、色々なくだらないことが起きている時代に私たちは生きている。(こうした中で)私たちが確実に祝うことができるのは人生(life)、愛(love)、そして音楽(music)だ。皆さんが私にとても良くしてくれたことをありがたく思っている。それぞれの人生を私に与えてくれて、私が11歳だった頃から自分の音楽をシェアさせてくれて。あっと言う間だった」と感謝の言葉を述べた。
ライブ開始から1時間ほどが経過した頃に彼はドナルド・グローヴァーをシャウトアウトした。政治的なメッセージが前面に押し出されたミュージック・ビデオが話題のチャイルディッシュ・ガンビーノの新曲「This is America」について彼は、「ドナルド、最近のビデオ見たよ。次のプロジェクトのアイデアがあって、ビジュアル面でコラボできたら最高だと思うんだ。後で話そう」とユーモアを交えて呼びかけた。実際に二人はスティーヴィーの次のツアーのビジュアルを相談し始めているようで、すでに24~25ほど曲の候補があるとのことだ。
そして、説教をする場ではないと前置きしつつも、最後に一つだけ真面目に付け加えた。「世界が眠りこけているかのような時代に、”woke”(社会的不公正や人種差別に対して敏感)な者たちもいると知るのは素晴らしい。これは全ての、あらゆる民族の人のことを言っている。この状況で最善を尽くす人間として、私たちはまだまだ耐えられる。なぜならば前向きでいることが最後に勝つからだ」と彼は語りかけた。
バックステージで米ビルボードのインタビューに応じたスティーヴィーは、ニュー・アルバム『Through the Eyes of Wonder』は完成間近だと明かしたが、具体的な時期については笑いながら、「私の“間近”がどんな感じか分かるだろう?でも願わくば後2か月くらい」と述べた。現在彼は他にもテイク6とのアルバム、アフリカのシンガーやドラマーと現地でレコーディング、そして自分の母親と約束していたゴスペルのアルバムなどのプロジェクトも進行している。
そして実際の誕生日には何をして祝うかと聞かれた彼は、「ケーキを食べるさ」といたずらっぽく笑いながら答えた。
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