2018/05/10
「ショッピングモールの歌姫」の異名を持つシンガーソングライター、半崎美子の全国ツアー【「明日への序奏コンサートツアー2018ーspring」~摘み立て!感謝の山菜彩り弁当~】が、2018年5月6日に東京国際フォーラムホールCでファイナルを迎えた。
本ツアーのチケットは全公演SOLD OUT。最終日は約1,500人のファンがホールに詰めかけた。冒頭、ファンにはもうお馴染みとなった半崎本人によるマエセツが流れる中、暗転すると情緒豊かなチェロの音色と共に「空の青」で静かに幕が上がった。もうしっかり聴く準備は出来てると言わんばかりに息を呑む観客に、半崎は一節一節、丁寧に言葉を紡いでいく。
メジャーデビューしてから約1年間を「土の中から顔を出した1年と振り返り、彩り豊かにお届けします」と、このツアーのテーマを発表。そして最新シングルのC/W曲「ぼくはぞうきん」を披露。巨大なスクリーンに映し出される映像と歌がシンクロする演出が観客の目を飽きさせない。その後も「深層」「種」と味わい深い歌が続き、ファイナル公演でセットリストに加わることになった「稲穂」に達すると歌のボルテージは更にぐんぐん上がり観客を引き込んで行った。
そして、今回のツアーの目玉の一つである「明日へ奏でる!合唱プロジェクト」という企画で、全国各地の合唱グループとコラボステージを繰り広げてきた中、東京ファイナルでは東京都のママさんコーラスグループ「ひまわりコーラス」が登場。自前のエプロン姿で「お弁当ばこのうた~あなたへの手紙~」を大合唱し、素晴らしい歌声が場内にこだました。しかもコーラス隊に何と半崎自身の母親も参加していたことが歌唱後に知らされた。その流れで北海道の両親への想いを歌った曲「永遠の絆」を歌うと、会場のあちこちから涙で鼻をすする音が聞こえた。
続いてNHK札幌の報道番組『北海道クローズアップ』のテーマ曲として書き下ろした新曲「明日を拓こう」を演奏した後、弾き語りコーナーでは母に向けて書いた曲「母へ」を披露。続く「愛の山菜歌」でシャンソン風の明るい楽曲が場内の雰囲気が一変、その後のアップナンバー「天国3丁目」で軽快なサルサ調のリズムに合わせ、すべてのオーディエンスが予め用意していた小さな旗を振り大いに盛り上がった。そして場内の盛り上がりが最高潮に達した頃、お待ちかねのキャノン砲で金テープが発射された。
そしてMCを挟んで今回のツアータイトルでもあるニューシングル「明日への序奏」を披露する段になり、楽曲のアレンジ・プロデュースを担当した武部聡志が登場。武部の情感溢れるピアノ伴奏でしっとりと歌い上げた。その後、大ヒット曲「サクラ~卒業できなかった君へ~」で一気に観客の涙腺が崩壊。そして本編最後のMCでは、「この1年間、様々なメディアが自分の過去を紹介してくれる度に、これまで無我夢中で歩んできた道のりはすべて意味のあるものだったと肯定してくれた。それで私の土の中の過去は鮮やかに輝き出したのです」と振り返り、「鮮やかな前途」を語りかけるように熱唱した。
その後間髪入れず、観客から会場が揺れる様なアンコールコールが巻き起こり、「明日へ向かう人」を披露。そしてオーラスは、観客に自分の言葉で絶えない感謝を伝えながら「感謝の根」で最後を締めくくった。このツアーファイナル公演の模様は、MUSIC ON! TV(エムオン!)のオトナ向けライブコンテンツ「オトナ、LIVE。」として7月に独占放送が決定している。
※半崎のつくりは大ではなく立が正式表記
Photo:Ichiro Kawashima
◎セットリスト
【「明日への序奏コンサートツアー2018ーspring」~摘み立て!感謝の山菜彩り弁当~】
2018年5月6日(日)東京国際フォーラムホールC
01.空の青
02.夏の夢
03.ぼくはぞうきん
04.深層
05.種
06.稲穂
07.お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~
08.永遠の絆
09.明日(あした)を拓こう
10.母へ
11.愛の山菜歌
12.天国3丁目
13.灰汁
14.明日への序奏
15.サクラ~卒業できなかった君へ~
16.鮮やかな前途
EN1.明日(あす)へ向かう人
EN2.感謝の根
◎コンサート情報
2018年11月4日(日)東京国際フォーラムホールA
※記事初出時、本文の内容に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
2018年5月11日追記
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