2018/04/26
ソロ・デビュー・アルバム『Post Traumatic』を2018年6月15日に発売するリンキン・パーク(LP)のマイク・シノダがエンターテイメント・トゥナイト・カナダとのインタビューに応じ、音楽制作を通じて昨年7月に急逝した故チェスター・ベニントンの死と向き合えたことを語った。
LPのフロントマンだったチェスターの自殺は音楽界に衝撃を与えたが、仕事仲間であり親友でもあった彼を突然亡くしたシノダの喪失感は計り知れないものがあったようだ。ソロ作について彼は、「とても暗いところから始まってるんだ」と明かし、「一番近い友人とコラボレーターの一人を亡くしてしまったことは……自分というものはある程度仕事と結合していたりするから、とても途方に暮れてしまった」と振り返っている。
チェスターの死後、シノダは精神疾患や依存症に苦しむ人々の支援組織に関与することも検討したものの、自分は他のやり方が向いているのではと判断したそうだ。チェスターが書いたLPの楽曲にはうつ状態や絶望を扱ったものが多いが、シノダ自身は直接経験したことがなかったからだ。彼は曲を作ることで学んだことを発信し、ファンに現状を報告することを選んだ。
“心的外傷後”という意味の『Post Traumatic』には、自身の回復のプロセスと、何とか“新たな日常”を見つけようとする道のりが収録されているとシノダは言う。「人生は大変だった。(でも)音楽は楽だった。音楽が色々楽にしてくれた」と彼は話している。
このように辛い体験から生まれた新曲の数々だが、5月から始まるソロ・ツアーで積極的に披露していくつもりだそうで、「演るのが辛くなりすぎるようだったら差し替えるけど、まずは頑張ってやってみて真っ向から取り組んで、どうなるか様子を見るところから始めるよ」と彼は語っている。
チェスターの死後、シノダはしばらくファンに会うのが怖かったと話している。「多くの人がきっと泣いて、“お悔やみ申し上げます”って言ってくれて、“どうして?何があったの?”って僕に聞くだろうと分かっていたから怖かった。でも実際に会ってみたらお互いにとってカタルシスをもたらす効果があるって気付かされた」と彼はファンに感謝している。
◎インタビュー映像
https://youtu.be/-Z9LzRKC_pY
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