2018/04/23
井上陽水のコンサートツアー【井上陽水 コンサート2018 ROCK PICNIC】が、4月18日よりスタートした。
井上陽水のコンサートは、キャリアも長い国内トップミュージシャンをバックバンドに迎えた豪華ラインアップで毎年、全国津々浦々で開催されていたが、今回は趣向が異なるツアーとなっている。
まず、バンドメンバーが大きく変わっている。陽水本人も「若い人たちとも音楽をやってみたいなぁと思って」と語ったが、ライブハウスに陽水自身が足を運び、様々なミュージシャンの演奏を目で見て、今回のバンドメンバーを決定した。
キーボードはこれまでのツアーと同じく小島良喜がどっしりと構え、新たなメンバーとして、ドラムはキンモクセイのメンバーでもある張替智広。ギター・田口慎二、ベーシスト・なかむらしょーこはともに、ジャンルを問わず邦楽シーンのアーティストのライブを支えるミュージシャンだ。
そしてもう1点。井上陽水のコンサートは各地の大ホールで開催されることがほとんどだが、今回のツアーではライブハウスでの公演も数多く決まっている。陽水も「近くていいですね」とMCで語るほど、ステージと客席の距離が近いことも今回のツアーの特徴。コンサートの冒頭、「何が起こるかわからないスリリングなコンサートになりそうです」と冗談ぽく話していたが、抜群の安定感に身をゆだねて、ゆったりと見る前回までのツアーとは異なった魅力が感じられる。
どの曲が、どんなアレンジで奏でられるのか、演奏する側も見る側も全てが新鮮なコンサート。NHK『ブラタモリ』のテーマソングである「女神」「瞬き」はより軽快にアレンジされ、一方で「アジアの純真」や「東へ西へ」は重厚なバンドサウンドを楽しむことができる。
「映画に行こう」ではブラックミュージックをルーツにもつ、なかむらしょーこがブルージーにベースを奏で、「鍵の数」では小島良喜のピアノが大人の色気を放つ。井上陽水の狂気が凝縮された楽曲「My House」では、張替智広、田口慎二が、その奇妙奇天烈な世界に観客もトリップさせるのに拍車をかける。
新しい場所と新しい人との出会いで、新たな音楽を生み出す陽水だが、キャリア初期の名曲「帰れない二人」「いつのまにか少女は」を歌い、同世代のオールドファンに懐かしさを感じさせることも忘れない。
「今朝、雨が降っていたから」とアンコールの最後に「傘がない」で締めると、会場は総立ち、万雷の拍手となった。
2019年にデビュー50周年を迎える井上陽水の新たな試みをその目で確かめていただきたい。
◎ツアー情報
【井上陽水 コンサート2018 ROCK PICNIC】
2018年4月18日(水) 東京・EX THEATER ROPPONGI
2018年4月19日(木) 東京・EX THEATER ROPPONGI
2018年4月22日(日) 神奈川・クラブチッタ日(川崎)
2018年4月27日(金) 東京・duo MUSIC EXCHANGE
2018年5月9日(水) 大阪・Zepp Namba
2018年5月10日(木) 大阪・Zepp Namba
2018年5月14日(月) 東京・ティアラこうとう
2018年5月17日(木) 東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
2018年5月24日(木) 東京・マイナビ BLITZ赤坂
2018年5月27日(日) 山口・シンフォニア岩国 コンサートホール
2018年5月28日(月) 山口・山口県立劇場 ルネッサながと
2018年6月6日(水) 青森・五所川原市ふるさと交流圏民センター(オルテンシア)
2018年6月7日(木) 青森・下北文化会館
2018年6月13日(水) 愛媛・今治市公会堂
2018年6月16日(土) 香川・土庄町立中央公民館 日(小豆島)
2018年6月20日(水) 北海道・まなみーる 岩見沢市民会館 大ホール
2018年6月23日(土) 北海道・利尻町交流促進施設どんと
2018年7月2日(月) 東京・Zepp DiverCity TOKYO
2018年7月3日(火) 東京・Zepp DiverCity TOKYO
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