2018/04/12
NONA REEVESが約3年振りにビルボードライブ大阪に帰ってきた。
昨年デビュー20周年を迎え、古巣ワーナーミュージック・ジャパンに復帰。同年10月には最新アルバム『MISSION』をリリースした彼らだが、Billboard Recordsに所属していた2011年から2016年までオリジナル3枚、カバー3枚の計6枚のアルバムをリリースしている。
ビルボードライブ東京では、2016年9月に公演が行われ、その模様はLIVE ALBUMとしてもリリースされていることから記憶に新しいところであるが、ビルボードライブ大阪での公演は、2015年4月のWham!をフィーチャリングした「Choice 80's!!!!!!!!」より約3年ぶり。ということで、今回の大阪公演開催にあたり歓喜したファンも多いことだろう。
客電が落ち、大きな拍手の中、メンバーがステージに姿を現す。オープニングナンバーのイントロにのせて「ようこそ、ビルボードライブ大阪へ。最後まで楽しんでいってください。」とヴォーカル西寺がオーディエンスに呼びかける。今回のステージには、NONA REEVESの3人に加え、村田シゲ(Ba)、冨田謙(Key)、そして真城めぐみ(Cho)と、近年のNONA REEVESのサウンドを支える鉄壁のメンバーが参加。
序盤から繰り出されるアップテンポなナンバーに、コール&レスポンス、ハンドクラップが沸き起こる。NONA REEVESならではのカラフルなPOP'N SOUL、そこにしなやかに織り込まれるエレガントなエッセンス。音を、メロディを、そして言葉を重ねていく毎に、上質で濃密な大人のLive空間が生み出されていく。時に胸躍り、時に聴き入り、時に切なくなる…、何と贅沢な時間だろうか。
曲間に繰り広げられるMCでは、ユーモアやジョークを挟みつつ、楽曲や会場への想いを話し始める西寺。「ビルボードは、NONA REEVESにとっても、特別でピリッとする場所」。それ故にBillboard Records時代に発表したナンバーは、ビルボードライブのステージに映える曲を意識して制作した曲も多いそうだ。そして今回のLiveのセットリストにも、Billboard Recordsで発表した楽曲が数多く組み込まれている。
揺らめくミラーボールが良く似合うダンスチューン、「大人」ならではの艶やかな気配を秘めたムーディなナンバー、思わず溜め息をつきたくなるような甘いバラード、さらにはカバーチューンまで、多様な表情を垣間見せながら、洗練されたサウンドでオーディエンスを魅了していく。21年目に歩み出したNONA REEVES、POP'N SOULの更なる深化を体感した夜だった。
「ビルボードライブ」だからこその選曲、濃密な時間は、「ビルボードライブ」でしか味わうことが出来ない。ぜひこの後13日に控える東京公演も、見逃さずチェックしていただきたい。今回の公演は、1stステージ、2ndステージで選曲も変えているとのことなので、ステージ毎に違ったNONA REEVESの魅力が楽しめるはず。加えて、メンバーのアイデアから生まれたという楽曲にちなんだオリジナル・カクテルも登場しており、1stステージでは「ホノルル・ガール」、2ndステージでは「ガガーリン」と、それぞれ異なるメニューになっている。併せてチェックしていただきたい。
Photo by Kenju Uyama
text by 杉本ゆかり
◎公演情報
【NONA REEVES】
ビルボードライブ大阪
2018年4月10日(火) ※終了
ボードライブ東京
2018年4月13日(金)
1stステージ開場17:30 開演19:00
2ndステージ開場20:45 開演21:30
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