2018/03/30
元CIA工作員ジェイソン・マシューズによる同名小説を映画化したジェニファー・ローレンス主演映画『レッド・スパロー』が2018年3月30日より、日本公開された。
本作の見どころは、欲望と陰謀が渦巻く騙し合いの心理戦だ。この度到着した映像では、ジェニファー・ローレンス演じる主人公ドミニカを壮絶な運命へと導き、その騙し合いの当事者となる3人の男性が映し出されている。
まず、ドミニカと禁断の恋に落ちていくCIA捜査官ネイト(ジョエル・エドガートン)。映像からも分かるように、ハニートラップと心理操作を武器にミッションを遂行する女スパイ<スパロー>となったドミニカは、ロシア情報庁に潜むアメリカとの内通者“モグラ”を探り出すためこのネイトに接触する。一方のネイトも、内通者をおびき寄せるためドミニカと交流を深めるという、何ともスリリングな関係だ。フランシス・ローレンス監督は、「二人は奇妙なことに、お互いがお互いのターゲットでありながら真実を語り合い、裏では別の動機を持っている。二人の真の狙いは一体何なのか、本当に騙し合っているのか、その駆け引きに注目して欲しい」と話す。
次にドミニカの叔父で、ロシア情報庁の幹部であるワーニャ(マティアス・スーナールツ)も、本作の騙し合いに関わる重要な人物の一人だ。彼は、事故によってバレリーナとしての将来を断たれた姪ドミニカをスパイ養成機関へと送り込んだ張本人。そんなワーニャについて、監督は「彼は性悪な人間だ。ドミニカに、“もし自分を手助けしてくれれば、お返しにドミニカたちを助けてあげる”という話を持ち掛ける。母親を助けたい一心でドミニカはその申し出を受け入れるのだが、ワーニャはドミニカを残酷なスパイの世界へと引きずり込み、決してドミニカを解放しようとしない」と、陰謀にまみれた正体を明かしている。そんな言葉を物語るように、映像では内通者を探すため自分では手を下さず、ドミニカにネイトへ接近するよう指示しているのだ。
もう一人は、ロシア情報庁のコルチノイ少将(ジェレミー・アイアンズ)だ。彼は部下であるワーニャと共にドミニカの動向を監視する人物で、その言動は謎に包まれているのだが、映像ではドミニカに「君にはその力がある」と、彼女と何らかの関係を持っていることが伺える。名優ジェレミー・アイアンズは「これほどよくできた物語はかなり久しぶりだった」とストーリー展開を絶賛しつつ、「誰が誰の味方なのか最後まで分からないだろう」と意味深なコメントを披露しながら、本作の騙し合いの先に待つ驚愕の結末を予感させている。
ドミニカの任務は想像も超える運命に導き、彼女は敵国アメリカのみならず、祖国ロシアからも狙われることになる。そんな大国間の裏舞台で繰り広げられる、ドミニカと複数の人物が絡み合った騙し合いの心理戦は注目だ。
◎映画『レッド・スパロー』特別映像(A Spy Story)
https://youtu.be/TaItmAPBPYI
◎公開情報
『レッド・スパロー』
公開中
監督:フランシス・ローレンス
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョエル・エドガートン、マティアス・スーナールツ、シャーロット・ランプリングほか
配給:20世紀フォックス映画
(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
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