2018/03/09
ドクター・ドレーが『Detox』(仮)と題されたラスト・アルバムを制作していると何年も前から噂になっていたが、人前にあまり姿を見せない本人から具体的な情報が得られないまま、進展具合は謎に包まれていた。
ところが2018年1月、ドレーが 「2曲ほど制作に取り組んでるんだ。いずれ分かる」とESPNのクリス・ヘインズに話したとTMZが報じたことから、彼が再びスタジオでレコーディング作業に入っているのではと俄かに期待されている。
こうしたなか、ファンク・レジェンドのブーツィー・コリンズが米ビルボードのインタビューに応じ、2月にカリフォルニアに行った際にドクター・ドレーとスタジオにいたことを明かした。ジェームス・ブラウンのバックバンド、ジョージ・クリントン率いるパーラメント/ファンカデリック、そして自身のブーツィーズ・ラバー・バンドなどでの活動で知られる彼は、「(ドレーのソロ・アルバムで)プロデュースと演奏をしたよ」とだけ明かし、「で、ほら……うん。全部言っちまいそうだからそれしか言えない」と、明らかにもっと言いたくてたまらないという様子で楽しそうに笑った。
インタビューは米オハイオ州シンシナティにあるブーツィーの邸宅兼スタジオで行われ、彼の妻でマネージャーのパティも同席した。彼女によると、ドレーが一緒に作業を進めているプロデューサーの一人がコリンズ夫妻と仲の良い友人で、二人がカリフォルニアを訪れていた時にスタジオに来てくれないかと頼まれたそうだ。ドレーとも親交があった二人は断る理由がなかったと話している。約1か月前にブーツィーのFacebookに投稿された彼とドレーのツーショット写真には、「ドクター・ドレー、もうすぐあんたのところへファンキーなモノをいくつか届けるからな。この冒険に参加する機会をもらえて嬉しいよ!ファンクが強まってるぜ」とキャプションに添えられている。
スケジュールを調整してスタジオを訪れたブーツィーは、半日ほど他のミュージシャンたちとセッションしたそうだ。「仲間がみんないた。すげー“ファンカデリック”だったよ」と、現場にいたアーティストたちの実名はけむに巻いた彼だが、その中にいた2名ほどの若いアーティストに関しては名前がうまく聞き取れなかったと明かした。当日聴いた音楽については、よく知られたドレーのG-Funkサウンドが進化したものと、全く新しいものだったと表現している。
ドクター・ドレー自身も伝説的なプロデューサー/ラッパーという立場だが、ジェームス・ブラウンの「ソウル・パワー」や「Get Up (I Feel Like Being a) Sex Machine」、パーラメントの「フラッシュ・ライト」や「Tear the Roof Off the Sucker (Give Up the Funk)」などの名曲に携わったブーツィーを前にすると一人のファンになってしまうようで、嬉しそうにベースにサインをもらっている動画も投稿されている。
ドクター・ドレーによる最も新しい曲は、昨年全米で放送されたHBOドキュメンタリー・ミニ・シリーズ『The Defiant Ones』で使われた「Gunfiyah」で、2015年の『コンプトン』以来初めてのソロ作品だった。
◎ブーツィー・コリンズによる投稿
https://www.facebook.com/BootsyCollins/photos/a.453228512348.239747.9490092348/10155884793572349/
https://www.facebook.com/BootsyCollins/videos/10155907344502349/
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