Billboard JAPAN


NEWS

2018/03/09 18:00

「ソー・グッド」オースティン・マホーン(Song Review)

 ブルゾンちえみのキャリアウーマンネタに「ダーティ・ワーク」が起用されたことで、2017年は音楽番組やバラエティなど、日本のメディアに出まくり、大ブレイクしたオースティン・マホーン。2018年も引き続きアイドル・タレント的な活躍が継続されそうだが、本職であるミュージシャンとしての活動を期待しているファンは多いはず。

 そんなファンのために届けてくれた、2018年第一弾シングル「ソー・グッド」は、2015年に全世界で大ヒットしたジャスティン・ビーバーの「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン」を下敷きにしたようなトロピカル・ハウス。時代の流れに逆らった感も否めないが、日本の若者にはウケが良さそうな、カラフルなポップ・チューンではある。

 この曲は、来日時に「日本の男女は控えめ」と感じたことから、想いを寄せる相手に気持ちを伝える“告白の後押し”という意味を込めて書いた曲、とのこと。とはいっても、告白の方法論を綴っているのではなく、控え目な女性が自信を持てるような男性目線の応援歌。「何も言わなくても大丈夫」、「君は最高って叫びたい」、「君は僕のもの」など、噴き出してしまうほど激甘なフレーズで、女の子たちの自信と勇気を奮い立たせる。告白の後押しというか、“落とす”ための曲という気も……。

 グリーンに囲まれたプライベート・スタジオや、バルコニーから見えるオーシャンビューを、自撮りしながら紹介するミュージック・ビデオも、彼氏目線で女子ウケが良さそうな作り。これも、ジャスティンの「ビューティー・アンド・ア・ビートfeat.ニッキー・ミナージュ」(2012年)の二番煎じ感がなくもないが、ファンが文句なしに盛り上がれるなら異論はないし、サービス精神旺盛な作品、という意味では100点満点だろう。非の打ちどころのないこの美しい顔でセルフィー撮影されたら、ねぇ……。

 スペインのイケメン・シンガー=アブラハム・マテオと、「イン・ダ・クラブ」(2003年)などのヒットで一世を風靡した50セントとコラボした前シングル「Háblame Bajito」は、2017年に全米でブームを巻き起こした、レゲトンやラテンを取り入れた“責め”の一曲だった。この路線でガツガツいって欲しい気もするが、それは次のアルバムに期待しよう。抜群の歌唱力を活かしたメロウにも、もっと挑戦すればいいのに。

 新曲「ソー・グッド」は、現在放送中の「サマンサタバサ」CMソングとウェブ・ドラマのテーマソングに起用され、早くも日本のiTunes PopチャートやLINE Musicデイリー・チャートで1位を獲得している。同曲のプロモーションと、5月~6月に開催されるジャパン・ツアーのために来日することも決定していて、オースティン自身も「会えるのが楽しみ」とファンに向けてコメントを発表。日本での歌手・タレント活動は大成功をおさめたが、アーティストとしての本当の勝負はこれからなのかもしれない。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
「ソー・グッド」
オースティン・マホーン
2018/2/28 RELEASE

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    【Heatseekers Songs】鶴 and 亀「LOVE 2000」が2週連続首位 宮舘×佐久間「地球してるぜ」が初登場

  2. 2

    【ビルボード】ストリーミング1億回突破曲一覧

  3. 3

    【ビルボード】Snow Manが「STARS」で通算12作目の総合首位、「カリスマックス」も4週ぶりにトップ10入り

  4. 4

    荒井由実/シャ乱Q/ちゃんみな/ヨルシカら、新たに33曲がマイルストーン突破:ストリーミングまとめ

  5. 5

    <レポート>渡辺直美 ピン芸人初&即完売の東京ドーム公演でビヨンセやガガ披露 千葉雄喜のサプライズ登場に会場騒然

HOT IMAGES

注目の画像