2018/03/06
今井美樹が、舘ひろしと黒木瞳の主演映画『終わった人』の主題歌を担当することが明らかとなった。
曲名は「あなたはあなたのままでいい」。今井が映画の主題歌を担当するのは中田監督の映画『リング2』の主題歌「氷のように微笑んで」以来、19年ぶりだ。本楽曲は6月6日に発売される3年ぶり20枚目のオリジナルアルバム『Sky』に収録される。
19年ぶりのタッグとなる中田監督は、「『リング2』のラッキーミューズでもあり、今作の夫婦の世界観を繊細に表現できるのは彼女しかいない」とオファー理由についてコメント。今井はオファーを受けた際、“終わった人”という刺激的なタイトルに興味を惹かれ、「台本も読ませて頂いてないうちから、これはもう参加させて頂こうと決めました」と快諾したという。なお、作詞・作曲は監督からの書き下ろしリクエストを受けて布袋寅泰が手掛けている
本映画は、定年を迎え世間から“終わった人”と思われるようになった舘ひろし演じる夫と、かつての輝きを失った夫と向き合えない黒木瞳が演じる美容師の妻との笑って泣ける人間喜劇。主題歌について今井は「人生の折り返し地点を過ぎた今、自分たちのペースで自分たちらしく生きていくことでいい。“あなたはあなたのままでいい”と、この曲が背中をそっと押してあげるような存在になれればいいと思う」と述べている。
あわせて、「あなたはあなたのままでいい」のプロモーション映像(https://youtu.be/MGQ9GG-65ns)が公開。新アルバム『Sky』の予約受付も全国主要CDショップでスタートした。
◎今井美樹 コメント全文
昨年の春、この主題歌のお話をいただきました。「終わった人」という強烈なタイトルに心がすぐ反応して、まだ台本も何も読まないうちに、この作品に参加させていただくことを決めました。「終わった人」というドキッとする言葉に、内館さんが何を託していらっしゃるのか、そして、あの中田監督がそれにどう反応されたのか、それをどういう形にされるのか・・そんな興味が頭を巡りました。それはきっと今私も人生の秋を歩いているから。何かが終わって、でもまだ終わってもいない。この中途半端な道の歩き方を、自分なりに模索しながら、そして支えてもらいながら試している日々。でも今思うのは、それはそんなに悪くないということ。そしてこれからは、秋の実りをすくい上げながら、ゆっくりと味わっていきたい。映画を見終わった時、もう胸がいっぱいでした。何度も吹き出して笑い、難しい気持ちでため息をつき、気づけば涙がこぼれていました。そして穏やかなラストシーンの後に、自分の声が流れて来た時、この作品に参加させていただけて本当によかったなぁ・・と思いました。素敵な映画です。走り続けて来た人達、そして支えながら共に走って来た人達みんなに観ていただきたい。少し休憩して、息を整えて、今度は歩いていきましょう。
◎布袋寅泰 コメント全文
「PRIDE」から20年。あの日「南の一つ星を見上げて誓った」私は、今も、ここにいる。
人生という道にナビはなく、誰もがそれぞれの足で一歩ずつ、迷ったり遠回りしたりしながらゴールを目指す。長き道のりを懸命にひたすら歩いてゆくと、ふと立ち止まり自問する時がくる。「ゴールって一体何だろう?」歳を重ね、人生が満ちる夕陽のように、日々の小さな一瞬に愛おしさを感じ取れるようになったら、ゴールだけが生きる目標ではなくなる。過去より未来より、大切なのは今。胸に咲いた思い出の花は散らない。この映画は50代半ばを迎えた私たち夫婦にも力を与えてくれた。この歌が、心の故郷を目指して、今日も自分らしく生きていたいと願う人への、静かなエールとなりますように。
◎舘ひろし コメント全文
今井さんの温もりのある歌声と、人生の機微を優しさで表現された布袋さんの曲を聴いた時、壮介と自分自身が重なり合い、胸が熱くなりました。「あなたはあなたのままでいい」そんな素敵な言葉が似合う映画であると、願っております。
◎黒木 瞳 コメント全文
夫婦は、不思議な“縁の糸”で繋がっています。その糸が綺麗な模様を編み出すときもあれば、絡みあい無様なダマになってしまうときもある。喜びも悲しみも ともに過ごし、ときには怒りや無気力も共有し、夫婦という“縁の糸”を編んでいく。布袋さん&今井さんの主題歌を聴いていると、その糸が織りなす 景色が鮮やかに見えました。
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