2018/02/01
デフ・レパードのギタリスト、フィル・コリンが米ビルボードとのインタビューに応じ、自身のブルース・プロジェクト、デルタ・ディープの2ndアルバムを制作中であることや、最近ようやくストリーミングを解禁して話題になったデフ・レパードの今年の展望などについて語った。
デルタ・ディープは2018年1月26日に『イースト・コースト・ライブ』と題されたライブ・アルバムをリリースしたばかりだ。初回限定盤にはライブ映像を収めたDVDがついているが、これはホール&オーツのダリル・ホールがオーナーのダリルズ・ハウス・クラブで収録されたものだ。デルタ・ディープのデビュー・アルバムは2015年にリリースされているが、2018年2月21日に日本盤がようやく登場する。
そんな彼らだが、既に次回作の制作に取り掛かっているとコリンは明かす。「セカンド・アルバムの制作を始めたところだ。今年中には完成させなきゃ。ツアー・バスの中でたくさん進めようと計画している。スピーカーを設置して毎日レコーディングするんだ。ただの作業だからさ」と彼は語っている。
次回作のサウンドについては、デビュー作とライブ・アルバムで掘り下げた多様性を更に推し進めるつもりのようだ。「ツェッペリンやストーンズは両方ともブルース・バンドで、それを別の方向へ持っていっただけだ。そこに俺は興味がある。特定の型に縛られたままだと、ただのカラオケバンドになってしまう。それじゃ刺激がないし、ただコピーしているだけになる。だからサイコロを振ってみて、どうなるか見てみるのもいいんじゃないかと思う。それが面白いところだ」と彼は語っている。
一方デフ・レパードは、長らく拒否していたバック・カタログのデジタル・ストリーミングをようやく解禁した。「ぼられたくなかったんだよ」とコリンはバンドの事情を説明する。「(ストリーミング)業界は俺らに大人しく従ってタダ同然、もしくは微々たる額で公開しろと要求していた。そこは譲るつもりはなかったけど、合意に至って、いい条件だったから握手をしてこういう結果になった」と彼は話している。
ストリーミングを解禁したことにより、バンドメンバーたちはある意味新作のプロモーションをしているような気分だという。「そうだよ、また宣伝しなければならないアルバムが12枚あるからね。人に”デフ・レパードの新曲は出ないの?”って聞かれるし、あるにはあるんだけど、今は過去曲を全部プロモーションしてるから優先順位が低い。やっと違うフォーマットで人々に聴いてもらえるのはすごくワクワクするよ」とコリンは話している。
夏にはジャーニーとのジョイント・ツアーも予定しており、以前にも一緒にツアーしたことがあるこの組み合わせは確実に喜んでもらえるとコリンは話す。「曲がいいからさ、名曲ばかりだから。前は彼らが”ドント・ストップ・ビリーヴィン”で終わって、俺らが有名な”レッツ・ゲット・ロックド”か何かで始めたりしてた。俺らには素晴らしい曲があるし、みんなそれを全部聴くのが大好きなんだ」と彼は語っており、「彼らは最高の状態で迎えるだろうし、俺たちだってそうだ」と昨年から噂されていたジョイント・ツアーに向けた意気込みを語っている。
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