2018/01/28
BiS/BiSHら擁するWACKファミリーの愚連隊、アイドルシーンの山頂目指してガムシャラに駆け上がっている“ギャンパレ”ことGANG PARADE。現体制最後の全国ツアー【GANG PARADE BREAKING THE ROAD TOUR】を開催中の彼女たちが、1月28日 伏見JAMMIN'にて名古屋公演を開催した。
<最高値を更新し続けるギャンパレ「まだ足りない!」の先を体現>
BiSよりレンタル移籍中だったアヤ・エイトプリンスがトレード期間終了に伴い、彼女を含めた7人としては最後の名古屋ワンマンとなった同ライブ(今回唯一の昼夜2回公演)。外には雪が降り続ける中、ギャンパレは残り少ない7人での日々を全力で楽しむようにパフォーマンス、遊び人(※ギャンパレファンの呼称)もその想いに全身全霊で応えるべく凄まじい熱量を生んでいく。今思えば、前身であるプラニメ/POP時代からダンスミュージックを貴重とした音楽性で、そこに集いし人々が踊り狂うような空間創造を目指してきた同グループだが、その目標は今の7人になってから完成形に近づいてきた。今回のツアー前からパフォーマンスもムードもオーディエンスの熱量もメンバー同士の絆の強さも何もかもが最高値を更新、しかしそれでは「まだ足りない!」と言わんばかりにこの日の公演では、GANG PARADEというグループ名にも、愚連隊というキャッチコピーにも、みんなの遊び場というライブコンセプトにも相応しい、そのすべてを今まで以上に純度高く体現するステージと光景がそこにあった。
<かけがえのない“OHANA”として受け入れ共に歩んでいく意思>
それが実現できている要因としては、やはり7人の個性の確立が大きいだろう。元々キャラの濃い集団ではあったが、それがしっかりとステージにも生かされるようになってきた。
日頃はまるでサムライのようにどっしり構えながらも「自分がどうにか変わらなきゃいけない」と必死に高みを目指しているちびっ子がいる。本来はよく病む女の子でありながらも「WACKもギャンパレも引っ張っていける存在になりたい」と頼れるリーダーを目指しているピアスの子がいる。常にダンスのクオリティや自分の人気に悩みながらも「自信持とうよ、ギャンパレ良いじゃん!」とグループの隠れた精神的支柱で在り続けている壇蜜みたいな子がいる。自他共に認めるポンコツキャラでありながらも「大事な居場所」を7人で作り上げていく為なら何だってやるパリピがいる。パッと見は寡黙で可愛らしいキャラクターでありながらも「クソ、やってやろう。負けたくない」と大事な局面では牙を剥くカワウソがいる。パッと見は変人でありながらも「まだもっともっと団結できるはず!」とメンバーひとりひとりのことを気遣う優しき革命家がいる。BiSからのレンタルトレード中で自分の行く先に迷いながらも「私はギャンパレでメジャーデビューしたい」と明言してみせた美人がいる。
これは以前書いた各メンバー紹介文だが、これらの性格や意思が今のステージからはハッキリと感じ取ることが出来る。アヤに関しては、当時の想いとは裏腹にBiSへと戻ることになったが、ライブ終盤に「ギャンパレが大好きだぁぁぁ!」と叫んでいた姿からは、彼女のギャンパレ愛に変わりはないと確信的に感じ取ることができた。そして、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソンも彼女がBiSへ戻る意思を尊重しながらも、最後までギャンパレのメンバーとして、彼女たちがよく使う言葉を借りるなら、かけがえのない“OHANA(※ハワイ語で家族に相当する概念)”として受け入れ共に歩んでいく、そんな意思をあらゆる場面で感じさせてくれた。ゆえにこの日のライブは涙も笑顔も大いに咲き乱れた。これはきっと2月23日 東京 マイナビ BLITZ 赤坂でのツアーファイナルまで変わらない。
<ストッキングをかぶっても崩れないアイドル魂「こんなことされても!」>
まだまだ公演が残されているツアーゆえ、セットリストや細かいライブ内容に対する明言は控えるが、そしてこのまま美談で記事を締め括るのも悪くないとは思うのだが、どうしてもこの名古屋公演において紹介したいポイントがひとつあるので、ここで触れたいと思う。ギャンパレのライブに毎回コントコーナーがある。今回は名古屋公演ということで、うなぎや金のしゃちほこといった名古屋を代表するアイコンがどれも高額であることから、各メンバーが「金がほしい」と突然言い出し、それに対してキャン・マイカが「ファンのみんなの笑顔があれば」とアイドルらしいことを言って総スカンに遭う。そして何があっても正真正銘のアイドルであることを証明するべくストッキングを被らされ、そのまま名バラード「WE ARE the IDOL」のパフォーマンスへ突入するのだが、ここで驚いたのは、そんな爆笑必至の状況下ですべてのメンバーが真剣に想いを込めて、何なら涙を誘うレベルのエモーショナルな声でもって歌っていたこと。そして、マイカがストッキングをかぶった状態でも一切笑顔を崩さなかったこと。
当然、会場はざわついていたものの、マイカは公言通りアイドルらしく在り続け、そして「こんなことされても! マイカはギャンパレが大好きだぁぁぁぁ!」と叫んでみせた。
<「今のGANG PARADEと遊び人のみんなが本当に大好きだな」>
そんな各メンバーの性格や意思がハッキリとステージに生かされるようになったギャンパレの名古屋公演だが、名古屋と言えばこのメンバーの存在を忘れてはいけない。同グループにおける圧倒的なムードメイカー、ココ・パーティン・ココ。彼女は凱旋公演となったこの日のライブの終盤にこんな言葉を残した。
「こうやって(名古屋で)2回ライブが出来る。それは遊びに来てくれている遊び人の皆さんのおかげです! 本当にいつもありがとうございます! アヤが入ったこの7人のギャンパレでいろんな思い出だったりとか、いろんなライブだったりとか、たくさん積み重ねてきたんですけれども……その度毎にグループ自体がどんどんどんどん強くなっていて、遊び人の皆さんと、そして私たちの絆みたいなモノが生まれてるような気がして、私は「今のGANG PARADEと遊び人のみんなが本当に大好きだな」って今日の公演を通して思いました! …………すごくいろんな気持ちがあるんですけど、最後まで笑顔で! 全力でみんなと一緒に楽しみたいなって思ってます!」
アヤのトレード期間終了の報告を受け、実は誰よりも落ち込んで泣いていたメンバーはココだった。そんな彼女が「最後まで笑顔で! 全力でみんなと一緒に楽しみたい」と公の場で言い放ってみせた夜。きっとこの先も戸惑いながら、けれどもすべてを受け入れながら突き進んでいくであろうこの7人の物語、ぜひとも最後まで見届けてほしい。
取材&テキスト:平賀哲雄
◎ツアー【GANG PARADE BREAKING THE ROAD TOUR】
2018年02月3日(土)福岡 DRUM SON
Open/Start 16:00/17:00
2018年02月04日(日)広島 Back Beat
Open/Start 16:00/17:00
2018年02月11日(日)新潟 CLUB RIVERST
Open/Start 16:00/17:00
2018年02月17日(土)札幌 BESSIE HALL
Open/Start 16:00/17:00
2018年02月23日(金)東京 マイナビ BLITZ 赤坂
Open/Start 17:30/18:30
<チケット>
通常チケット:4,000円(tax in.)
※入場時にドリンク代別途必要 未就学児童入場不可
WACK FAMiLY CLUB 先着先行受付
11/23(木・祝) 10:00~22:00
WACK FAMiLY CLUB 抽選先行
11/24(金)18:00~12/3(日)23:00
HP 抽選先行受付
12/04(月)18:00~12/10(日)22:00
http://bit.ly/2jakvtE
チケット一般発売日 12/23(土)AM10:00~
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