2018/01/28
2018年1月29日付Billboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”では、WANIMAのメジャー1stフルアルバム『Everybody!!』が135,447枚を売り上げて1位を獲得した。
2010年に結成、2014年にはKen Yokoyama主宰の<PIZZA OF DEATH RECORDS>と契約し、さらに2017年、さいたまスーパーアリーナでのワンマンをソールドアウトさせ、『NHK紅白歌合戦』にも出場するなど、まさに今飛ぶ鳥を落とす勢いで日本の音楽シーンを駆け巡っているWANIMA。
その勢いに火が付いたきっかけや時期は具体的にいつ頃だったのだろうか。今回はSoundScanJapanより、2014年10月22日に発売されたミニアルバム『Can Not Behaved!!』と、2015年11月4日に発売されたインディーズ・フルアルバム『Are You Coming?』の月間売上を2016年1月~2018年1月現在までの期間で抽出。その動向をグラフ(画像参照)に表し、彼らのブレイクのターニングポイントを調査した。
まず、2015年11月にリリースされた『Are You Coming?』は、2016年1月時点のグラフでも、高いセールスを記録している。この時期には『バズリズム』や『めざましテレビ』などで“今年ブレイクしそうなバンド”として紹介されたこともあってか、多数のメディアを通してWANIMAに興味を持ったリスナーが増えたのではないかと推測できる。
次に両作の売上が急上昇したのが2016年8月。7月末に『ミュージックステーション』に初出演し、【フジロックフェスティバル】では初出演ながらメインの<Green Stage>に登場、一気に知名度を上げた。そして、8月3日には2ndシングル『JUICE UP!!』のリリースがあり、シングル購入と同時に過去作も手に取ったリスナーが多かったのではないかと考えられる。
2017年1月には編曲・歌唱を担当したau『三太郎シリーズ』CMソング「やってみよう」が話題となり、同年5月には3rdシングル『Gotta Go!!』がリリース。同作収録の「これだけは」や『JUICE UP!!』収録の「ともに」がそれぞれCMソングに起用され、さらに知名度を上げたWANIMA。それらの影響だろうか、初週売上24,267枚だった『Are You Coming?』は、この頃には累計85,000枚を越えるスマッシュヒット作品となった。
そして最近では、年末特番やフェス出演、さらにはニュー・アルバム『Everybody!!』発売に伴う宣伝の効果か、過去作品である両作の売上グラフもゆるやかに右肩上がりとなっている。リリースごとに行われてきたプロモーション活動の積み重ねが最新作のヒットに繋がり、それがまた過去作の販売促進にもなったのだ。WANIMAのブレイクは、継続的かつ精力的な活動の賜物であるといえるだろう。
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