2018/01/25
あらゆるステージにおいて、圧倒的な存在感を放ち続ける中村 中。昨今の活動はますます多彩になっており、2017年だけでも枚挙に暇がなく、大盛況に終えたデビュー10周年記念公演【天晴れ! 我は天邪鬼なり】やソロ・ツアー【TOUR 十の指「ふたたび」】、【TOUR 十の指「~かたわれを求めて~」】、DIR EN GREYのDieらと組んだDECAYSでのライヴ、多くの著名シンガーらと廻った【中島みゆきリスペクトライブ】を行い、さらには、中島みゆきとのコラボレーションである【夜会工場vol.2】、【悪女たちのララバイ】【ベター・ハーフ】【HEDWIG and the ANGRY INCH SPECIAL SHOW】といった舞台に立ち、大竹しのぶや舞台【FILL-IN】へ楽曲提供するなど、音楽と演劇の世界を自由に謳歌する活躍を見せた。
その彼女が来る4月12日~14日の3日間、東京・新宿FACEにて【三面鏡の女】と題された特別なパフォーマンスを行うことを発表した。自身は「楽しいライヴ(笑)」になると笑みを浮かべるが、このタイトルには、アーティストとしての中村 中の矜持がある。
「なぜ“三面鏡”かと言うと、私には歌手としての顔・(他者に提供する)楽曲を作る作り手としての顔・そして役者という演じ手としての顔があるんですね。そのどれもが違う顔ですし、去年を振り返るだけでも、それぞれで生まれた曲がたくさんあって。この三つを同時に進めている女が、歌い手として出会った曲、作り手として出会った歌、演じ手として出会った歌を歌うライヴなんです」(中村 中)
と本人が語るように、歌い手の顔ではオリジナル曲を、作り手の顔では楽曲提供曲を、演じ手の顔では舞台への参加曲や提供曲を、弾き語り、言わば“粧う前の顔”で届けるライブとなる。
三面鏡に映る個々の中村 中が、化粧をする前の姿で弾き語る。彼女の中から生まれてきた様々な楽曲が、アコースティック・ギターやピアノの音色を伴って、瑞々しい解釈の下に届けられるという趣向だ。
それだけでも興味深いが、当日は「四面目」の顔も披露されるという。「鏡の前に来たら、やっぱりパッと塗って、どこかに出かけようという気持ちも生まれてくる。今、作っている新曲たちもやろうと思ってます」(中村 中)。つまり、「四面目」とは鏡像ではない、中村 中そのものを意味する。多様なフィールドで刺激を受けてきた彼女が構想中という、次なるアルバムの断片も垣間見える内容になるわけだ。
加えて、各公演には“遊び手”と称されるゲスト・ミュージシャンも登場し、中村 中との新鮮なセッションを繰り広げる。12日は日本の女性ベーシストの代表格と言えるTOKIE(b)、13日はこれまでもツアー等に同行してきた真壁陽平(g)、14日はPE’Zを経て現在はBimBomBam楽団に在籍するOhyama“B.M.W”Wataru(Trumpet)という個性派がラインナップ。それぞれどんな楽曲が選ばれ、どのように演奏されるのか。一夜限りの貴重な即興セットになるが予想される。
そのチケットが1月27日から一般発売される。“三面鏡”にたとえられた定義は、中村 中の揺ぎない基盤であり、だからこそ、未来の理想像も見えてくる。彼女の“これまでとこれから”を、アンプラグドなサウンドの中で大いに堪能できる三日間になりそうだ。
◎公演概要
【三面鏡の女】
2018年4月12日(木)~14日(土)新宿FACE
https://ataru-atariya.com/
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