2018/01/19
河瀬直美監督の最新作で、永瀬正敏とフランスの女優ジュリエット・ビノシュがダブル主演を務める映画『Vision』の追加キャストが発表された。
今回発表されたキャストは、いずれも河瀬監督作品に初参加となるEXILE/三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEのパフォーマー岩田剛典、美波、森山未來、田中泯(特別出演)、夏木マリ。永瀬演じる智と同じ“山守”の鈴(リン)役を演じた岩田は、河瀬監督作品への参加を以前から望んでいたといい、撮影ではスタントなしで実際にケヤキの木に登るなど果敢に挑戦した。岩田は「撮影期間中は自分の撮影が無い日も東京に戻らずずっと奈良・吉野の大自然に囲まれて住み込みで生活していたのですが、一度もホテルや民宿には泊まらず、撮影現場で寝泊まりしたり、民家の一部屋をお貸し頂いたりして過ごす経験は初めてでした。監督の撮影期間中は役者に役柄から離れて貰いたくないという思いもあり撮影期間中はカメラが回っていないときもずっと役柄のまま生活していました。」と映画に没頭した日々を振り返っている。
本作で流暢なフランス語を披露している美波は、「繊細なセリフや感情をその場で日本語とフランス語に訳すのには苦労しましたが、大切な役割を担えたことを光栄に思います」とコメントし、「河瀬監督の世界の一部になれたこと、長年の憧れの存在であるジュリエット・ビノシュと共演ができ、本当に嬉しいです」と出演の喜びを語った。森山未來は、「河瀬監督を中心としたスタッフの結束力の強さ、役者や現場へのケアの細やかさは何かに取り憑かれているようで。とても美しい組だと感じました」とコメントしている。
また、「(本作出演の)お話を頂いた時、あまりにも急だったので戸惑いましたが、参加してみたいという気持ちが優先しました」と話す田中は、「映像の仕事の中で、嗅ぎとり感じとるべき表現が現場にあるというのは、私にとって初めての体験でした」と語っており、夏木マリは「河瀬流のエモーショナルな現場でびっくりすることが多かったけれど、日を追うごとに出来上がりが楽しみだなと思いました。永瀬さんは河瀬組3回目で、河瀬メソッドが身に付いていらっしゃるので、本当に住んでいるキコリのようでしたし、ビノシュの自然な演技を近くで拝観して興味深かったです」と主演の2人を称えている。
そして、河瀬監督は「この蒼々たる俳優の…ひとりひとりの無垢な魂が現場で“ひょい”と顔を出す瞬間、モニターを見ずとも、そこに確実な時間がきちんと流れている事を確認し、それが記録されていることに、“ふと”心が震え、涙することがありました」と語っている。河瀬直美監督が、生まれ故郷である奈良県を舞台に描いた映画『Vision』は2018年内公開予定。
◎公開情報
『Vision』
2018年公開
監督・脚本:河瀬直美
出演:ジュリエット・ビノシュ、永瀬正敏、岩田剛典、美波、森山未來、田中泯(特別出演)、夏木マリ
企画協力:小竹正人
エグゼクティブプロデューサー:EXILE HIRO
プロデューサー:マリアン・スロット 宮崎聡 河瀬直美
配給:LDH PICTURES
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