2018/01/16
2003年に亡くなった米シンガー・ソングライターの故ジョニー・キャッシュが、ちょうど50年前にフォルサム刑務所で行った有名なコンサートに基づいたドキュメンタリーが製作されることになった。この公演の模様は後にトリプル・プラチナ(300万枚)のセールスを記録しクロスオーバー・ヒットとなったライブ・アルバム『アット・フォルサム・プリズン』として1968年にリリースされている。
キャッシュのエステート(遺産管理団体)の全面的な支援を得て、ブルース・スプリングスティーンやエルヴィス・プレスリーのドキュメンタリーなどで受賞歴があるトム・ジムニーが監督を務める。製作はインペラティブ・エンターテインメント(Imperative Entertainment)で、製作総指揮は『ジュラシック・ワールド』シリーズのプロデューサー、フランク・マーシャルが中心になって行う。
タイトル未定のこのドキュメンタリーは、キャッシュの音楽や経歴をフォルサム刑務所のコンサートを通して見つめる。ジムニー監督は声明で、「我々の映画を支えるのはフォルサム刑務所でのパフォーマンスの直線的な物語だが、キャッシュの感情的、音楽的、そして人間的な成長の直線的でない提示への扉を、セットリストの各曲が開く」とコメントしている。
「リング・オブ・ファイア」、「アイ・ウォーク・ザ・ライン」など、数々のヒット曲を持つジョニー・キャッシュはカントリー・ミュージックの象徴的存在だったが、他ジャンルでも成功を収めた。彼の伝記映画『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』(ジェームズ・マンゴールド監督)が2005年に製作され、彼を演じたホアキン・フェニックスが【アカデミー賞】にノミネートされている。
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