2018/01/02
今年6月にリリースした「ボダック・イエロー」が3週連続の全米No.1ヒットとなり、大ブレイクを果たした米ニューヨーク州ブロンクス出身のフィーメール・ラッパー=カーディ・B。キワどい発言やパフォーマンスなどキャラも被ることから、ニッキー・ミナージュと比較されることも多い。いや、彼女よりも色んな意味で強烈か……。
そのカーディ・Bと婚約を発表したオフセット率いるミーゴズとのコラボ・チューン「モータースポーツ」が現在大ヒット中。同曲は全米ソング・チャートで6位まで上昇し、最新チャート(2018年1月3日付)では、5位ランクインしているGイージーの「ノー・リミット」と2曲をTOP10に送り込む快挙を達成している。
まさに向かうところ敵ナシのカーディが、12月22日に新曲「Bartier Cardi」をリリースした。この曲は、全米8週1位をマークしたポスト・マローンの「ロックスター」や、自身のシングル「バンク・アカウント」を大ヒットさせた、米アトランタ出身の人気ラッパー=21サヴェージをフィーチャーしたナンバーで、前曲「ボダック・イエロー」以上にブっ飛んだ内容が話題になっている。
「クリスチャン・ルブタンの靴でビッチを踏みつけてやるわ」など、たしかに攻撃的なことをラップしてはいるが、キャラがキャラだけに、こんなことを歌っていても何ら違和感はないし、今さら驚くこともない。ただ、婚約者であるオフセットについての生々しい暴露話(?)が炎上した理由だったようで、それに対して「だから何なのよ」と強気な姿勢で反発したことが、さらに事態を悪化させてしまった模様。おそらく、こういった騒ぎはプロモーションの一環だと思われるし、どちらかというと、婚約者がいるにもかかわらず「コンドームを外して彼女に…」とラップする21サヴェージの方が、キツい気もするが……。
挑発的に侮辱する歌詞だけでなく、サウンドも「ボダック・イエロー」よりヘヴィな仕上がり。重量級のビートに乗せて不満を吐き出すようなカーディのラップは、やはりニッキー以上の攻撃力がある。男の体臭を放つような21サヴェージのフロウとの相性も抜群。この曲は、パフォーマーの2人が曲を制作し、30・Rocとオフセットやフレンチ・モンタナの作品にも参加したことがあるCheeze Beatzの2人がプロデュースを担当している。
大ヒット曲「ボダック・イエロー」と新曲「Bartier Cardi」が収録される予定のデビュー・アルバムは、おそらく2018年の夏までにはリリースされるだろう。「Bartier Cardi」のヒット次第では、間もなくサプライズ・リリースされるかもしれない。
Text: 本家 一成
◎リリース情報
「Bartier Cardi」
カーディ・B
2017/12/22 RELEASE
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