2017/12/18 19:22
2017年12月17日、東京ビッグサイトにて【YouTube FanFest】が開催され、YouTube上で人気のクリエーターやアーティストらがステージを盛り上げた。
若者を中心に大きな支持を集めるYouTuberが多く出演したこの日。その先駆け的存在の一人であり、国内チャンネル登録者数1位のHIKAKINがトップバッターとして登場すると、客席からは早くも大歓声が上がる。特技のヒューマンビートボックスでイベントの開幕を告げると、続いて登場したのは、バブリーダンスビデオが話題となり、『ミュージックステーション』出演も果たした大阪府立登美丘高校ダンス部だ。荻野目洋子「ダンシングヒーロー」のダンスパフォーマンスには、はじめしゃちょーやフィッシャーズらYouTuberたちも加わり、華々しいイベントの幕開けに。
今後の活躍が期待されるアーティストの支援にも力を注いているYouTube。その軸として展開されているプログラム【YouTube Music Sessions】では、オリジナルMVの制作やワークショップなどが行われている。そんな同プロジェクトにも参加し、最近ではアリアナ・グランデのジャパン・ツアーにも出演した新世代シンガーソングライター、Beverlyは、「Tell Me Baby」と「I need your love」の2曲を披露。若干23歳、日本デビューから半年とは思えないほどに堂々とした佇まいで、驚異のハイトーンボイスを響かせた。
続いて登場したのは、こちらも若手シンガーソングライターとして注目を集めるReN。彼もまた、ONE OK ROCKのツアーに参加するなど、音楽ファンのみならずトップアーティストらも魅了する期待の新人だ。ループステーションを駆使し、その場でパフォーマンスを構築していく様子からは、彼がリスペクトするエド・シーランも彷彿とさせる、抜群のリズムセンスと幅広い引き出しが感じられる。邦楽/洋楽の壁を感じさせない次世代のミュージシャンとして、今後も更なる躍進を見せてくれそうだ。
愛知県岡崎市を拠点に活動する6人組YouTuberグループ、東海オンエアからは、しばゆー、りょう、ゆめまるの3人のみが何故かオン・ステージ。他の3人は、なんと遅刻しているとのこと。「ヘリポートから今向かいます」という映像がまず放映され、後に再び放映されたビデオには、岡崎市の市長も登場。3度目の正直でようやく、てつや、としみつ、虫眼鏡が現れると、会場は大歓声に包まれた。客席の間を通ってファンとハイタッチをしながら(時には薔薇を配りながら)、岡崎市長からのお土産である備前屋の『淡雪』を持ってステージへ上がった。中盤には会場の3人が、遅刻している3人に代わって、客席へ土下座をする場面があったりと、東海オンエア節全開で繰り広げられたステージは、終始大盛り上がりであった。
ヒューマンビートボックスで50種類以上の音色を出すことができるというDaichiは、YouTubeに投稿したパフォーマンス動画がきっかけとなり、活躍の場はワールドワイドに。各国のファンも唸らせたリズムとメロディを同時に奏でる技術には、この日も客席からどよめきが上がる。一方で、その場で観客の声を録音し、裏で撮影した共演者たちの動画も組み合わせ、即日の「YouTuberで曲を作ってみた」動画を制作、披露するというエンターテインメント性でもステージを彩った。
テオくんと☆イニ☆(じん)の2人組YouTuber、スカイピースは、「テーマソング」と「オタパリダンシン」を爽やかに歌唱、メルカリとのコラボ企画として「ボクとアタシの第二ボタン」のMVも初公開した。MVでは、☆イニ☆(じん)の女装姿も公開され、テオくんとの恋愛模様が描かれた内容には黄色い歓声すら送られていた。
“MUSIC VIDEOあるある”を描いたミュージック・ビデオが反響を呼び、知名度を一気に拡大した岡崎体育は、まさにその「MUSIC VIDEO」でショーをキックオフさせると、激しい身振りでもって観客を煽りまくる。続く「感情のピクセル」ではラウドなサウンドに合わせ、エアギター&ヘドバンで盛り上がりを加速。パフォーマンス後には汗だくになった姿で記念撮影を行い、颯爽とステージを去っていった。
次に登場したのは、全世界でYouTube総再生回数が39億回以上を記録するカナダはトロント出身のシンガーソングライター、ショーン・メンデス。米ビルボード年間ソングチャート23位に輝いた「ホールディン・ミー・バック」と「トリート・ユー・ベター~ボクならキミを絶対に大切にする」の2曲を披露した。YouTubeでギターを学んだというショーンは、「YouTubeがなければ今ここにはいないと思う。若者にはYouTubeを使ってどんどん自分を表現して欲しい」とコメント。すでに3rdアルバムの制作に取り組んでいるとのことで、「新作が出たら、またツアーで世界中を廻る予定だよ」と今後のプランも明かしてくれた。
チャンネル登録者数560万人を誇る大人気YouTuber、はじめしゃちょーは、YouTubeの独占配信コンテンツ『YouTube Originals』でドラマ『The Fake Show』の主演を務めることを発表。「夏に忙しいってずっと言っていたのは、この撮影のためだったんです!」と、今年の夏を振り返った。さらに、同じく『YouTube Originals』の映画作品『隙間男』からは、劇団スカッシュと足立梨花、そして最後には瀬戸浩司も登場し、会場を大いに沸かせた。
この日発表された、2017年のYouTube国内トップトレンド動画、音楽動画を除いた部門でトップ10に6つの動画をランクインさせたフィッシャーズ。ウエスタン風の衣装で登場した7人は、「虹」を元気一杯に披露。続いて、SoftBankと深い繋がりのあるフィッシャーズにまつわり、同CMに出演する“お父さん犬”と長男役のダンテもゲストとして登場すると、会場のファンと記念撮影をしたりと、仲の良い7人らしく和気藹々としたステージを届けた。
YouTube国内トップトレンド動画の音楽部門では、TWICEや欅坂46、WANIMAらがランクインする中、並みいる人気アーティストたちを抑え、栄えある1位を獲得したのは、DAOKO×米津玄師「打上花火」だった。この日、モノトーンの青海波模様があしらわれた浴衣姿で登場したDAOKO。今年の夏を風靡した「打上花火」をしっとりと歌い上げると、会場は涼しげな空気感で満たされた。12月20日には2ndアルバム『THANK YOU BLUE』のリリースを控えているが、2018年以降も音楽シーンを大いに賑わすであろう彼女の活動に、引き続き注目していきたい。
ステージのトリを飾ったのは、きゃりーぱみゅぱみゅ。公開した動画がワールドツアーのきっかけになったりと、YouTubeには恩があると話すきゃりーは、代表曲「つけまつける」と今年1月に発表した「原宿いやほい」を、ダンサーと共にパフォーマンス。音楽と映像を巧みに組み合わせ、独自の世界観で人々を魅了する彼女だけに、この日も唯一無二の“Kawaii”で会場を包み込んでみせた。
最後は出演者が勢ぞろいし、集合写真を撮影、約3時間に及んだライブステージは幕を閉じた。なお、イベント中に発表された今年の国内トップトレンド動画ランキングは以下の通り。YouTubeではトップ50の再生リストも公開されているので、気になる動画があればぜひチェックしていただきたい。
◎YouTube Rewind 国内トップトレンド音楽動画 2017
1位:DAOKO × 米津玄師『打上花火』MUSIC VIDEO
2位:「やってみよう」 フルver. /WANIMA【公式】
3位:米津玄師 MV「ピースサイン」Kenshi Yonezu / Peace Sign
4位:TWICE「TT -Japanese ver.-」Music Video
5位:欅坂46 『不協和音』
6位:Ed Sheeran - Shape of You [Official Video]
7位:米津玄師 MV「orion」
8位:乃木坂46 『インフルエンサー』
9位:TWICE "SIGNAL" M/V
10位:TWICE(※) "KNOCK KNOCK" M/V
※カッコ内はハングル
◎国内年間トップトレンド動画(音楽動画を除く) 2017
1位:【TDC】バブリーダンスPV 登美丘高校ダンス部 Tomioka Dance Club
2位:沢山のYouTuberと「学割ってるダンス」してみた!
3位:笑ってはいけないアニ文字がツボに入ってしまった。
4位:【大流行】イヤホンガンガン伝言ゲームを全員でやったら大爆笑www
5位:【世界最速】マッスルモンスターというアスレチックの城を完全制覇!!
6位:【衝撃】フェリー乗り場の隣で信じられない生物が・・・
7位:キレイすぎる海上アスレチックパークの難易度がガチめに高すぎる!?
8位:【大流行】10回クイズゲームでまさかの珍回答で爆笑したwww
9位:【◯◯◯万円!?】店のもの全部下さいって言ったら超大変なことになった…
10位:【悲報】任天堂スイッチ開封10分て゛盛大にやらかす…【Nintendo Switch】
◎イベント情報
【YouTube FanFest】
日程:2017年12月17日
場所:東京ビッグサイト
出演(ライブショー):大阪府立登美丘高校ダンス部、岡崎体育、きゃりーぱみゅぱみゅ、スカイピース、ショーン・メンデス、Daichi、DAOKO、東海オンエア、はじめしゃちょー、HIKAKIN、Beverly、フィッシャーズ、ReN、かわにしみき、関根りさ
・DAOKO × 米津玄師『打上花火』MUSIC VIDEO
(C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会
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