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2017/12/15

デクラン・マッケンナ再来日、18歳最後の単独公演を終了

 【サマーソニック2017】での瑞々しいパフォーマンスで話題を集めた英国の新しき“世代の声”デクラン・マッケンナが2017年12月14日、渋谷 CLUB QUATTROにて初単独公演を行った。

 開演前、場内はカルチャー・クラブやシンディ・ローパーなどのポップスが流れているという、デクラン・マッケンナらしい楽しい空気で演出され、19時の開演とともに黒いTシャツの上に白い上着、ステージに欠かせない目の下のグリッター・メイクを施した、デクラン・マッケンナがバンドと共に登場。「ザ・キッズ・ドント・ワナ・カム・ホーム」をオープニングにライブはスタート、立て続けに「メイク・ミー・ユア・クイーン」をパフォーマンス。最前列に詰めかけたデクランとほぼ同世代のファン達が「カワイイ」の声を送る中、「今日は日本で初めての単独ライブで、今年最後の単独ライブなんだよね。今年は忙しかったけど、日本に来るのを楽しみにしていたんだ。みんな今日は来てくれてありがとう!」とMCをはさみ、日本盤デビュー・アルバムにはライヴテイクが収録されている「ベーシック」、「ベツレヘム」、「マインド」をパフォーマンス。

 【サマーソニック2017】以降、ヨーロッパ、UKツアーなど多くの公演をバンドと共にソールド・アウトさせてきただけに、Isabel(G)、Will(Key)、Nathan(B)、Gabi(Ds)の男女混成バンドとの息もぴったり。以前デクラン自身も「アルバム音源の制作とライブは全く別ものなんだよね」と語っていたようにアルバムのオープニングを飾る「ヒュモンガス」から「イソンバード」への繋ぎはちょっとしたアレンジを加えた、インストで挟む形で披露。

 「僕たち、とっても楽しい時間を過ごしているよ。なんだかもうちょっとダンスしたい気分。ここでダンスチューンを。皆も楽しんでくれるといいな」とMC、デクランのユーモアセンスが込められたミュージック・ビデオが話題を集めた「ホワイ・ドゥ・ユー・フィール・ソー・ダウン」へ、お客さんもサビの部分を大合唱。インターネットで瞬く間に広まった、親に受け入れて貰えなく、プレッシャーに耐えきれず自殺してしまった10代のトランスジェンダーの子についての投稿にインスパイアされた楽曲「パラセタモール」では、その感情を爆発させ、2014年にデクラン・マッケンナを音楽シーンの中に広めるきっかけとなったFIFA(国際サッカー連盟)の汚職と同年のサッカー・ワールドカップを題材にしたヒット曲「ブラジル」で会場の熱量は一気に上昇。その後ジャムセッションへ流れてから、バンド・メンバーを紹介。

 ラストはアコ―スティック・ギターに持ち換えて、デビュー・アルバムの最後に収録されている、ロスタム・バトマングリ(元ヴァンパイア・ウィークエンド)と制作した「リッスン・トゥ・ユア・フレンズ」をエモーショナルにパフォーマンス。デクラン・マッケンナの18歳最後の単独公演は終了となった。来年2月から3月までの約2カ月間、デクラン・マッケンナはデビュー・アルバム『ホワット・ドゥ・ユー・シンク・アバウト・ザ・カー?』を携え、全米ツアーを行う。

Photos by MITCH IKEDA


◎【Declan Mckenna Live in Japan 2017】セット・リスト
1. THE KIDS DON’T WANNA COME HOME
2. MAKE ME YOUR QUEEN
3. BASIC
4. BETHLEHEM
5. MIND
6. HUMINGOUS
7. ISOMBARD
8. WHY DO YOU FEEL SO DOWN?
9. I AM EVERYONE ELSE
10. PARACETAMOL
11. BRAZIL
12. LISTEN TO YOUR FRIENDS

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