2017/12/16 12:00
今週の“JAPAN HOT100”を制したのは、BTS (防弾少年団)。破竹の勢いで日本でも人気急上昇している韓国のボーイズ・グループだ。シングル「MIC Drop」は、圧倒的なポイントを獲得して1位となった(【表1】)。しかも、この「MIC Drop」だけでなく、「DNA」が10位、「Crystal Snow」が19位と、シングルのカップリング含めた3曲全曲がベスト20に入っているというから驚きだ。
彼らは2013年にデビューを果たし、翌年には日本にも上陸してきたが、今年に入ってからは英米などアジア以外での人気も急上昇。本格的なラップと激しいダンスで魅了し、米国のビルボードチャートにもチャートインという快挙を果たした。まさにワールドワイドで展開しており、何かきっかけがあれば全世界で大ブレイクするだろう。
今回の「MIC Drop」は、今年の9月に韓国のみでリリースされたアルバム『LOVE YOURSELF 承“Her”』ですでに発表された楽曲だが、日本では先述の通り3曲入りのシングルとして発表。初週ですでに約45万枚という爆発的なセールスを記録中だ。また、チャートのグラフを見てみると、セールス数は圧倒的なのはもちろんだが、SNSをうまく活用していることに気付くだろう。ツイッターのつぶやき数(水色のグラフ)と、ラジオのオンエア回数(緑のグラフ)を見比べるといい。SNS上ではファンが盛り上げている反面、ラジオでの需要はまだまだだ。決して彼らの楽曲はラジオで流れないわけでないので、今後のプロモーション次第ではこの部分も確実に伸びるだろう。
では、どこまでチャート上に残るのかというと未知ではあるが、それなりのロングセールスも期待できる。その事実は、前回のシングル「血、汗、涙」のチャートアクションが参考になるだろう(【表2】)。動画再生数(赤のグラフ)やラジオのオンエア回数(緑のグラフ)はすぐに下降しているが、ツイッターの指数は長く上位をキープしていた(水色のグラフ)。「MIC
Drop」がこの先どういう動きを見せるのか、そしてロングセールス楽曲となるのか、少し楽しみである。
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