2017/12/12
映画『ダンシング・ベート―ヴェン』より、ズービン・メータによる「交響曲第九番 第2楽章」の解説やバレエ団の練習風景、そしてイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団との貴重なリハーサルシーン(https://youtu.be/GpUIB7xCdlM)が解禁された。
映画『ダンシング・ベート―ヴェン』は、2014年に行われた東京バレエ団とモーリス・ベジャール・バレエ団の共同制作『「第九交響曲」の舞台裏に密着したドキュメンタリー。21世紀のバレエ史上最高傑作と呼ばれながらも2007年のベジャール亡き後、再演は不可能とされてきた「第九交響曲」に挑む総数80人余のダンサーにズービン・メータ率いるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、ソロ歌手、合唱団を加え、総勢350人に及ぶアーティストの姿が描かれている。
解禁された本編一部映像で、ズービン・メータは「(第九)の第2楽章はベートーヴェンがウィーンの丘に座り、光が次々に光るのをみている感じだ」と語る。そして、その旋律にのせて奇跡のステージが上演された東京の風景、そしてモーリス・ベジャール・バレエ団のダンサーたちが躍動する練習風景がリンクする。
さらに、ズービン・メータが1977年から音楽監督に就任し、“世界一の弦”と評されるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団とのリハーサルの模様も。「明瞭に!」と指示するズービン・メータと楽団員の緊張感漂うやり取りを経て繰り返される演奏と素晴らしい音色は、音楽ファンだけでなく思わず引き込まれてしまうだろう。
ズービン・メータは東日本大震災の際にも来日しており、3月13日、14日の公演は継続したものの、電力不足などの影響もあり止む無く途中でツアーを中止に。ただ、その翌月には再来日しNHK交響楽団とともにベートーヴェン『第九交響曲』演奏会を開催、渾身の演奏で熱狂的なスタンディングオベーションを巻き起こした。映画『ダンシング・ベート―ヴェン』は、2017年12月23日公開。
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