2017/12/08 04:00
通算29週に渡りBillboard JAPAN洋楽チャート“Hot Overseas”にて首位を獲得するという前代未聞の快挙を成し遂げたエド・シーランの「シェイプ・オブ・ユー」が、同チャートの年間1位に輝いた。
1月23日付けのチャートで首位デビューを果たしてから、ほぼTOP3をキープし続け、いまだに“Hot Overseas”首位最長記録を更新している「シェイプ・オブ・ユー」。日本国内のみならず世界的な大飛躍を遂げ、2017年を象徴する1曲となったこの曲は、Billboard JAPAN総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”年間でも洋楽アーティストとしては稀なTOP3入りの2位にランクイン。加えて、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”でも1位に輝いている。
その大きな要因となったのが、ストリーミングにおいての圧倒的な支持だ。エドは、洋楽勢において、エアプレイ、Twitter、動画再生回数、ストリーミングの4指標を制しているが、ストリーミングにおいては洋邦総合でも2位と大差をつけ、1位となっている。先日発表されたばかりのストリーミング大手Spotifyの年間グローバル・ランキングで、楽曲、アルバム、アーティストの主要3部門を制したことからも、世界規模での人気が伺えるが、ここ日本でも近年ストリーミングが徐々に浸透し、ロングヒットを後押ししている現状が、今回のエドのケースから明確になったのではないだろうか。
この新しい風潮は、他の楽曲のチャート・アクションからも見受けられ、昨年の“Hot Overseas”年間チャートにもエントリーしていた「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」ジャスティン・ビーバー(2017年3位/2016年2位)、「アップタウン・ファンクfeat.ブルーノ・マーズ」マーク・ロンソン(2017年7位/2016年5位)、「シー・ユー・アゲイン」ウィズ・カリファfeat.チャーリー・プース(2017年9位/2016年3位)など、2015年にリリースされた楽曲が依然と上位にランクインし、ロングヒットとなっているのは、継続的にストリーミングされ、動画が視聴され続けているのが要因と言えるだろう。
2位は、ブルゾンちえみがネタに起用したことで、思いがけないブレイクを果たしたオースティン・マホーンの「ダーティ・ワーク」。楽曲プロモーションのための数々の来日やツアーなど、1年間話題が尽きなかったことで、デジタル・セールスと動画再生回数を中心に順調に推移し、通算15週にわたり“Hot Overseas”を制した。ほぼエド・シーランが席巻した洋楽勢の指標別では、デジタルにおいてオースティンに軍配が上がり、年間1位となっている。
◎【Billboard JAPAN Hot Overseas of the Year 2017】トップ10
1位「シェイプ・オブ・ユー」エド・シーラン
2位「ダーティ・ワーク」オースティン・マホーン
3位「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」ジャスティン・ビーバー
4位「クローサーfeat.ホールジー」ザ・チェインスモーカーズ
5位「24K・マジック」ブルーノ・マーズ
6位「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」ザ・チェインスモーカーズ&コールドプレイ
7位「アップタウン・ファンクfeat.ブルーノ・マーズ」マーク・ロンソン
8位「美女と野獣」アリアナ・グランデ&ジョン・レジェンド
9位「シー・ユー・アゲイン」ウィズ・カリファ feat.チャーリー・プース
10位「ステイ」ゼッド&アレッシア・カーラ
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