2012/07/11
アルバム総売上1億5千万枚、米ロックバンドで史上最高のセールスを誇るエアロスミス。大復活シングル『レジェンダリー・チャイルド』のミュージックビデオ(http://bit.ly/PKZzaC)がYouTubeで遂に公開となった。
同曲は、今秋発売予定の11年ぶりとなるオリジナルアルバム『ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション』からの1stシングル。オリジナル曲のシングルとしては10年ぶりの作品で、スティーヴン・タイラー&ジョー・ペリーというロック界の“最強タッグ”によって制作された“エアロ節”炸裂のロックンロールナンバーとなっている。
<離婚、薬物中毒、悪徳マネージャーなど>
すでにiTunes、mora、レコチョクなどで楽曲配信中だが、そのミュージックビデオが遂に公開。アドベンチャー映画風ナレーション入りプロローグから始まる同MVは、ありとあらゆる流行りや困難に直面しながら、それら全てを乗り越えてきた彼らの活動(離婚、薬物中毒、悪徳マネージャー、狂った弁護士、ストーカー被害、サメの強襲、マズイ寿司など)が、ユーモアたっぷりに語られている。そして“この楽曲はこれまでの彼らの苦闘、勝利への道を駆け上がるストーリーであり、エアロスミスそのものを象徴している”という言葉で締められるのだ。
そんなプロローグが終わると、ギターノイズがフェードインして本編がスタート。メンバー全員が還暦オーバーとは思えぬほど、エネルギッシュで若々しさに溢れたライブパフォーマンスを繰り広げる。もちろん、ファンにはお馴染みのスティーヴンとジョーが1本のマイクを挟んで寄り添う絡みも健在。インサートされるドラマ部分では、怪しげな組織から狙われ、秘密めいた“黒い箱”を持ってローラースケートで逃げる謎の美女が登場する。
エアロスミスのこれまでを表現するこの美女は、映画『スパイキッズ』シリーズの“カルメン”役で有名になった現在23歳の女優兼歌手 アレクサ・ヴェガ。ビデオの最後は、彼女が無事逃げ切り“黒い箱”を開けるところで、アメコミ風の「TO BE CONTINUED…」というテロップが出てくる。この話の結末は果たして次回のビデオで明らかにされるのか……という点にもぜひ注目してみてほしい。
<キャリア史上最大級“バンド存続の危機”を超え>
エアロスミスはこの11年の間、ビデオのプロローグにもある通り、メンバー間の確執やドラッグ問題の再燃、スティーヴン・タイラーのステージ落下による怪我、足の病気、そして誰しもが驚いた人気テレビ番組『アメリカン・アイドル』レギュラー審査員としての出演など。キャリア史上最大級の“バンド存続の危機”を迎えたが、これら全てを乗り越え、昨夏にメンバーが再結集し、遂に本腰を入れてアルバムの制作を開始した。
今作についてジョー・ペリーは、「今までとは違うプロセスで完成した。外部の共作者をいろいろ起用した過去数作品とは違い、バンドメンバーだけで書いた曲が多く収録されているんだ」とコメント。スティーヴン・タイラーは「クソやばいアルバムになる、楽しみにしててくれ!」と、アルバムの内容に自信たっぷりであることをファンに報告している。
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