2011/09/26
怒髪天からロックの心意気を伝授されたばかりのアイドルグループ BiS。9月24日 埼玉スタジアム2002にて開催されたロックフェス【ぐるぐる回る2011】へ出演し、アイドルの常識を覆す感動的なステージを繰り広げた。
曽我部恵一BAND、カジヒデキ、ホフディラン、踊ってばかりの国、かせきさいだぁ、THEラブ人間、ロマンポルシェ。など“ライブ超人”とも言える実力者が一同に会した同フェスは、今年デビューしたばかりの新米アイドル BiSにとっては完全なるアウェー。しかもトップバッターという大役を任せられたのだが、なんとBiS陣営はlone empty bed、schtein&longerを招聘し、アイドルグループとしては異例のバンド&ホーンセクションによる“生演奏”バックのステージを用意。初の試みということで一歩間違えれば大失敗もあり得るリスキーな勝負に出た。
背中から太陽の光を浴び、正面から強い風に吹かれ、まずは特攻隊長 ユケが拳を振り上げながら登場する。その後をプー・ルイ(リーダー)、のんちゃん(マイペース)、ゆっふぃー(優等生)も真剣な表情で続き、ステージに上がると真っ先にストロベリーやチョコレートの香りがするコンドーム(JEX/グラマラスバタフライ シリーズ)を客席へ大量プレゼント。更には大人の色気全開で『My Ixxx(S&L remix with palm)』のイントロが響くと、胸に“IDOL”とプリントされているTシャツ姿のファンたち、異様な空気に誘われて舞い込んだ来場者は興奮気味に声を上げていく。
BiSは本格的なロックチューンを多用するアイドルだが、この日は予想を裏切るムーディーなサウンドプロダクションでもってライブをスタートした。そこへ百戦錬磨のキラーチューン『nerve』が生演奏によってエモーショナルに響き渡れば、ファンによるMIXも超情熱的に繰り広げられ、その強烈な一体感に誰もが「ヤバイ!」と飲み込まれていく。サビは敢えて誰の声も聴こえてこないアレンジ(!?)を施し、ひたすら両腕/両足を全力で振り上げながら踊る前衛的なアプローチもあったが、それすらもキャッチーに感じさせる熱量がBiSの4人にはあった。
その後も『マグノリア』『My Ixxx』と4人の動きと歌声は激しくなっていき、最後は『太陽のじゅもん』の愛らしい歌声とダンスで観客を癒すという、広い振り幅でもってアウェー戦を見事に制したBiS。終演後もThe Cigavettes、昆虫キッズ、 ロマンポルシェ。、ホフディランなどのライブを楽しみつつ、途中寄ったフードアエリアでは某テナントを占拠。12月20日開催のワンマンライブのチラシを店員に貼ったり、一緒に写真を撮る代わりに今後どこへ行っても『My Ixxx』を流すよう約束するなど、DIYをモットーとするBiSチームらしい宣伝活動を繰り広げた。
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