2017/10/04
2017年10月2日(現地時間)に66歳で亡くなった故トム・ペティは、1977年9月に全米チャートに初登場してから40年間話題作を発表し続け、計22アルバムを米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”に送り込んだ。そんなロック界の巨匠に敬意を表し、彼のキャリアを米ビルボード・チャートの数字で振り返ってみよう。
28曲:ペティはメインストリーム・ロック・ソング・エアプレイ・チャートTOP10に28曲送り込んだ。これはこのチャートの36年の歴史で最も多い数字で、2位がヴァン・ヘイレンの26曲。ペティがTOP10入りしていたのは1981年から99年の間で、トラヴェリング・ウィルベリーズのメンバーとしても5曲TOP10に送り込んでいる。
この28曲の内、10曲がNo.1に輝いている。彼より多くのNo.1を記録しているのはヴァン・ヘイレン(11曲)、スリー・デイズ・グレイス(12曲)、そしてシャインダウン(11曲)の3組だけだ。ペティにとって初のNo.1は1981年の「ザ・ウェイティング」で、生前最後となったのは1994年の「ユー・ドント・ノウ・ハウ・イット・フィールズ」だった。
3位:ペティにとって米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”での最高位は、1981年のスティーヴィー・ニックスとのデュエット曲「嘆きの天使 / Stop Draggin’ My Heart Around」の3位だった。彼はこのチャートで1位を記録することはなかったが、TOP10入りは1980年の「危険な噂 / Don’t Do Me Like That」(10位)、「嘆きの天使」、そして1990年の「フリー・フォーリン」(7位)で3回果たしている。
“Hot 100”そのものには、1977年の「Breakdown」から2006年の「Saving Grace」まで27曲がチャートインしている。「Breakdown」は彼にとって初のTOP40ヒットでもあった(40位)。この内8曲はトム・ペティとしてクレジットされ、残りの19曲はザ・ハートブレイカーズ(TP&THB)との楽曲だった。トラヴェリング・ウィルベリーズとしても2曲“Hot 100”に送り込んでいる。
1,190万回:ニールセン・ミュージックによると、ペティの楽曲は2017年9月28日までに全米で約1,190万回ダウンロードされた(ソロとTP&THB名義)。トラヴェリング・ウィルベリーズの楽曲は約100万回、マッドクラッチ名義でも11万6,000回ダウンロードされている。
22作:ペティは22枚のアルバムを米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”に送り込み、内12作がTOP10入りを果たしている。そのほとんどがTP&THB名義だったが、ソロとしても3作を送り込んだ(1989年の『フル・ムーン・フィーヴァー』(3位)、 1994年の『ワイルドフラワーズ』(8位)、2006年の『ハイウェイ・コンパニオン』(4位)。トラヴェリング・ウィルベリーズのアルバムは3作がチャートインし(内2作がTOP10)、マッドクラッチのアルバムは2作がTOP10入りしている。
1位:意外に思えるかもしれないが、ペティが生前アルバム・チャートで1位を獲得したのは2014年の『ヒプノティック・アイ』が最初で最後だった。初動で13万1,000ユニットを記録し、8月16日付チャートで1週首位に立った。
3,150万枚:アメリカ・レコード協会(RIAA)が認定したペティのアルバム換算売上枚数。ペティのアルバムは15作がRIAAによりゴールド・ディスク認定(50万枚)されており、この内8作がプラチナ(100万枚)、そして1作はダイヤモンド(1,000万枚)認定された(TP&THBのベスト・アルバム)。
ニールセン・ミュージックによると、ペティのアルバムは2017年9月28日までに合計で2,030万枚売り上げた(1991年にニールセンがアルバム・セールスを集計し始めてからの数字)。ニールセン時代に最も売れたスタジオ・アルバムは『ワイルドフラワーズ』で320万枚売れた。トラヴェリング・ウィルベリーズが120万枚、マッドクラッチも25万枚売り上げている。
6,000万ドル:今年4月から9月まで行われたトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの40周年記念ツアーの総収益(約68億円)。ペティが亡くなる前の週に最終日を迎えたばかりだった。総動員数は60万人を超えた。
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