2017/10/02 16:20
ディズニー映画の悪役の子孫を主人公にした大ヒット映画『ディセンダント』の続編『ディセンダント2』の日本初放送を記念して、本作の音楽に注目したミニコラムをお届けする。
ポップな音楽とクールなダンスに彩られたミュージカルシーンは、『ディセンダント』シリーズの最大の見どころのひとつ。前作「ディセンダント」のサウンドトラックは、ビルボード誌の全米アルバムチャートで初登場No.1に輝き、鮮烈な印象を残しました。それに続く『ディセンダント2』のサントラは、前作を上回る初週セールスで、全米チャート6位の好発進。若い音楽ファンの心をがっちりつかんでいます。
今作に登場する新曲は、下記の6曲。どれも耳に残るキャッチーな曲ばかりですが、ただ単にティーン受けを狙ったポップソングではありません。オルテガ監督がなによりも大切にしているのは、音楽とダンスでストーリーを語ること。「音楽はストーリーを前に押し進めるものでなければならない」というのが監督のモットーで、歌詞はいわばセリフの一部。脚本のなかで、セリフを歌に置き換えられるシーンを探し、曲のあいだに何が起こるか、どんな情報を盛り込んで欲しいかを、脚本家やソングライターたちと話し合いながら、曲作りを行っていくとのこと。オルテガ作品では、音楽がストーリーを牽引する原動力になっていますが、それは同時にディズニーの伝統でもあるのです。
そして振付も、ストーリーやキャラクターを表現する重要な手段であり、演じる俳優たちに合わせて、こだわって作っているそう。今作では、マイケル・ジャクソン最期のコンサート『THIS IS IT』で振付助手をつとめ、アリアナ・グランデなど世界的なアーティストの振付を担当している若手のトニー・テスタをパートナーに迎え、視聴者に魔法をかけるファンタスティックなミュージカルシーンを作り上げています。
「Ways to Be Wicked」
マル、イヴィ、カルロス、ジェイの主人公4人組が歌うオープニングナンバーで、ヴィランズの怪しい魅力が全開。サントラのリードシングルとなる1曲。
「What’s My Name」
今作で新登場したウーマと海賊たちのイントロダクションとなる曲。パワフルなボーカルと、ワイルドな振付がかっこいい。
「Chillin’ Like a Villain」
ヴィランズの本拠地ロスト島にやってきた王子ベンに、イヴィたちが、どうやって悪に溶け込むかを教える曲。ファンキーな曲調とダンスが、80年代のマイケル・ジャクソンを思わせる。
「Space Between」
友情の絆も、今作のテーマのひとつ。別々の道を進むことになったマルとイヴィは、この曲で変わらぬ友情を誓いあう。エモーショナルで美しいバラード。
「It’s Goin’ Down」
海賊船を舞台にしたバトルシーンの歌。マルとウーマがラップ・バトルをくり広げる。オルテガ監督曰く、ヒップホップとオペラを組み合わせた“ヒップホペラ”だそう。
「You and Me」
今作のテーマを包括した、感動的なクロージングナンバー。水を効果的に使った独創的な振付は、オルテガ作品ならでは。
文:エンターテインメントライター・浮田久子
(C)Disney
◎放送情報
『ディセンダント2』
2017年10月21日(土)19:30~21:30、ディズニー・チャンネルで日本初放送
『ディセンダント』
2017年10月20日(金)19:30~21:30
『ディセンダント2 イッツ・ゴーイング・ダウン』
2017年10月1日(日)19:30~19:55、10月20日(金)21:30~22:00ほか
◎リリース情報
アルバム『ディセンダント2 サウンドトラック』
2017/10/18 RELEASE
AVCW-63238 2,426円(tax out.)
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