2017/09/11 08:00
9月11日はザ・ウェイラーズとしての活躍でも知られるレゲエ・ミュージシャン、ピーター・トッシュの30回目の命日。
ピーター・トッシュは1944年10月19日、ジャマイカ・ウェストモアランド教区生まれ、キングストン育ち。ギター少年だったトッシュは1960年代に音楽の師であった“レゲエの父”ジョー・ヒッグスを介してボブ・マーリー、バニー・ウェイラーらと出会い、ザ・ウェイリング・ウェイラーズ(ザ・ウェイラーズ)を結成し、やがてジャマイカ国内での人気を獲得。1973年にバンドを離れ、76年に『解禁せよ』でソロデビューを果たすと、翌77年にはスライ&ロビーをバックバンドに従えレゲエ史に残る名盤『平等の権利』を発表。熱心なラスタファリアンであったトッシュは、その思想を強く反映した楽曲で貧困にあえぐジャマイカの民衆から喝采を浴びた。一方、過激なメッセージを発信することにより“ジャマイカのマルコムX”などとも称され、警察の標的にされることも。また、1978年にはザ・ローリング・ストーンズのオープニング・アクトとして全米ツアーに同行し、彼らのレーベルからアルバム『ブッシュ・ドクター』を発表。同作のレコーディングにはミック・ジャガー&キース・リチャーズも参加している。
70年代には交通事故や服役中の暴行などで大ケガを負いながらも、不死鳥のごとく復活を果たしてきたトッシュだったが、今からちょうど30年前となる1987年9月11日、キングストンの自宅にて三人組の強盗に襲われ射殺。42歳の若さでこの世を去った。トッシュの遺作となった『ノー・ニュークリア・ウォー』は翌年のグラミー賞に輝いている。
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