2017/08/14 13:00
eastern youthが、8月11日、12日に開催された【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO】に出演した。
吉野はステージに現れると「マツリスタジオからやってきました!」と、直前に同じステージに出ていた向井秀徳(ZAZEN BOYS)の決め台詞を吐いた。
笑いが起き、ちょっと緩くなった客席の空気が、1曲目の「砂塵の彼方へ」で一転。ヒリヒリとした感情に包まれる。曲が進むごとにそれは続く。「生憎の曇り空ですが、その上には青空が広がってる。大事なもんは見えねえもんなんだよ!」と言って始まった「青すぎる空」。「ロックでひとつになる必要なんてねえんだ。むしろロックでバラバラになって自分を取り戻す!」と言い放った「裸足で行かざるを得ない」。そのどれもが圧巻で、儚い人間が懸命に生きようとする力に満ちていた。
そして吉野は誰かに話しかけるようにこう言った。「俺たちもう1回、雪のテレビ塔の下で逢おうぜ」。そして披露された「テレビ塔」。これまでインタビューで聞かれても吉野は明言してはいなかったが、この日、ここで唄った「テレビ塔」は、2013年に亡くなった盟友、吉村秀樹(bloodthirsty butchers)に向けられたものだった。感情爆発。涙腺決壊。出演者それぞれの、ひとつひとつのシーンにいろんなドラマがある。そんな人間臭さが、このフェスの魅力なのだ。
なお、【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO】は2018年8月10日、11日に開催される。
◎公演情報
【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO】
2017年8月11日・12日
北海道小樽市・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
(C)RISING SUN ROCK FESTIVAL 撮影:西槇太一
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