2017/07/24
7月29日より公開となる映画『ブランカとギター弾き』を一足先に観たアーティストや俳優など各界から続々とコメントが到着した。
『ブランカとギター弾き』は、フィリピン・マニラのスラムを舞台に、自分の母親を金で買うことを思いついた孤児の少女・ブランカと、盲目のギター奏者・ピーターの交流が描かれた長谷井宏紀監督の初長編監督作。この映画は、新人映画監督を発掘するプロジェクト、ヴェネツィア国際映画祭カレッジシネマ部門の出資を受けて制作された。
ヴェネツィア国際映画祭を始め公開前からすでに話題となっている本作だが、一足先に映画を観たUAは、共振する自分の涙まで浄化されるようだ。表現とはそういうことだと思う。盲目の男は“映画の中の出来事は全て本当のことなんだ”と言う。小さな奇跡の連続に感謝した。映画から戦争がなくせるのなら、この世界もそうなるのかもしれないと、信じたくなる作品」と絶賛。SuchmosのHSUは「とてもリアルが詰まっている映画。見終わった後に何故か自分がミュージシャンであることに誇りを覚えました」とコメントを寄せている。そして、歌人である俵万智は「目に見えるもの、お金で買えるもの。それ以上のものが、確かにある。生きることを愛したくなる映画」だと語った。
そのほかピーター・バラカンや浅野忠信、村上虹郎らも映画についてコメントしている。なお、映画『ブランカとギター弾き』は7月29日よりシネスイッチ銀座ほかにて全国順次ロードショー。
◎コメント
・浅野忠信
ブランカという少女の辿り着いた一つの愛の形に涙が止まらなかった。
・UA
悪にサイズはないにしても、未熟な悪を振る舞わなければならない子供たち。けれど重要なのは、BLANKAには、ファンタジーが貫かれていることだ。子供たちのその振る舞いを罪だと言い切れる大人はいない。そして何よりも、水晶より美しい羊水からできているブランカの涙は最高のギフトだ。共振する自分の涙まで浄化されるようだ。表現とはそういうことだと思う。盲目の男は「映画の中の出来事は全て本当のことなんだ」と言う。小さな奇跡の連続に感謝した。映画から戦争がなくせるのなら、この世界もそうなるのかもしれないと、信じたくなる作品。
そして、子供たちはもう盗まなくなる。静かな祈りをありがとう。
・草刈正雄
哀しみ、苦しみがあっても、愛がいっぱい。ピーターのギターの音色が心地良い。
・クリストファー・ドイル
映画『ブランカとギター弾き』の気品溢れる映像美に、私は嫉妬した。その路上は決して「貧民街」ではなく、一つの「詩」である。登場人物たちの誇り高さは全てのフレームの中で祝福され、ブランカの笑顔のごとく真実であり、愛のように貪欲だ映画に登場する人物の在り方は盲目のピーターが感じるように共鳴し魅了し続ける。この映画は路上を引き上げ、祝福する路上の映画だ。そして、私たちが分かち合うべき「信頼」と、それを「必要」としている全ての人に向けての物語である。
・HSU(Suchmos)
とてもリアルが詰まっている映画。見終わった後に何故か自分がミュージシャンであることに誇りを覚えました。リアルが詰まっていて画面の中は美しい、そして格好良い!!
・たかのてるこ
旅に出て、自分を好きになろう!しあわせも、生きたい場所も、本当は、自分自身で決めていいのだ
・竹下景子
物語ってこと忘れて見ていた。少女のまっすぐな眼差しが私の心まできれいにしてくれたんだ。ありがとう!
・俵万智
目に見えるもの、お金で買えるもの。それ以上のものが、確かにある。生きることを愛したくなる映画。
・野村友里
居場所を求め愛を探しにでた路上に暮らす少女ブランカの旅は過酷ながらも画面からは決して消え失せることのない信じる輝きと愛おしい眼差しが映しだされていた。ありがとう!
・ピーター・バラカン
ベッドの上で眠れるというだけで感激する少女ブランカの愛おしさは並大抵ではありません。陳腐かも知れませんが、心が温かくなる本当に素敵な映画です。
・村上虹郎
スラムを馳け廻る少年少女たち。お金も家も親も無い彼らなのに、今までに逢ったどこの誰よりも色っぽくて眩しかった。
◎公開情報
『ブランカとギター弾き』
2017年7月29日(土)よりシネスイッチ銀座他にて全国順次公開
監督・脚本:長谷井宏紀
製作:フラミニオ・ザドラ
制作:アヴァ・ヤップ
音楽:アスカ・マツミヤ、フランシス・デヴェラ
キャスト:サイデル・ガブテロ、ピーター・ミラリ、ジョマル・ビスヨ、レイモンド・カマチョ
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