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2017/07/09

80年代後半に大流行した冷涼メロウを彷彿/ブルーノ・マーズ「ヴェルサーチ・オン・ザ・フロア」デヴィッド・ゲッタ・リミックス

 2016年11月18日にリリースされた、ブルーノ・マーズの4年ぶり、通算3作目となるアルバム『24K・マジック』から、3曲目のシングルとしてリリースされた「ヴェルサーチ・オン・ザ・フロア」のデヴィッド・ゲッタによるリミックスが、全世界で大反響を引き起こしている。

 デヴィット・ゲッタは、「タイタニウム feat.シーア」(2011年)や「ヘイ・ママ feat. ニッキー・ミナージ&アフロジャック」(2015年)の大ヒットで知られる、パリ出身のDJ・音楽プロデューサー。この2曲のようなEDMサウンドで人気を博したが、この曲のリミックスでは、自身の代名詞であるエレクトリックを封印している。

 「ヴェルサーチ・オン・ザ・フロア」は、アルバムリリースの2週間前に公式動画チャンネルで公開され、発売前から人気だったブルーノ・マーズお得意のバラード曲。部屋でまったり聴くにピッタリな、80年代後半に大流行した冷涼メロウを彷彿させるナンバーだ。

 一方、6月にリリースされたデヴィッド・ゲッタによるリミックスは、クラブやイベントなどでプレイしたら盛り上がりそうな、ステップを踏みたくなる80年代ディスコを意識したダンス・チューン。トラックは対照的だが、「80年代風」というコンセプトと、原曲の良さは失われていない。

 制作は、リアーナやビヨンセ、カニエ・ウェスト、ジャスティン・ティンバーレイクなどに曲を提供した、ジェームス・フォーントルロイが担当。プロデューサーとしてクレジットされているシャンプー・プレス&カールは、ブルーノの全タイトルを手掛けるフィリップ・ローレンスと、アデルの大ヒット作『25』(2015年)にも参加した、ブローディ・ブラウンによる音楽プロジェクト。

 『24K・マジック』からは、トークボックスを起用した、80年代ファンク・チューン「24K・マジック」が最高位4位、2ndシングルとしてリリースされた「ザッツ・ワット・アイ・ライク」が、見事全米No,1獲得を果たしている。デヴィット・ゲッタによるリミックス・バージョンがリリースされたことで、「ヴェルサーチ・オン・ザ・フロア」が、アルバムから3曲目の全米TOP10入りを果たすかもしれない。
Text: 本家 一成 Photo: GettyImages Entertainment


◎ブルーノ・マーズ「ヴェルサーチ・オン・ザ・フロア」デヴィッド・ゲッタ・リミックス MV
https://youtu.be/8VXW_gW8UpM

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