2017/07/05 09:00
フロリダ州出身のラッパー兼プロデューサー、DJキャレドの新作『グレイトフル』がNo.1デビューを飾った、今週の米ビルボード・アルバムチャート。
昨年6月末にリリースした『メジャー・キー』に続く、2作連続のアルバム首位獲得を果たした、DJキャレド。初週の総ユニット数は149,000で、アルバムの実売(ダウンロード数)50,000枚に対し、ストリーミングによるポイントがおよそ100,000(枚分)で、売上の3分の2を占めている。
本作からは、2月に開催された【第59回グラミー賞】直後にリリースした「シャイニング feat. ビヨンセ&ジェイ・Z」、5月に米ソングチャートNo,1を獲得した「アイム・ザ・ワン feat. ジャスティン・ビーバー、クエヴォ、チャンス・ザ・ラッパー&リル・ウェイン」、そして、アルバムリリース直前に発売された「ワイルド・ソーツ feat. リアーナ&ブライソン・テイラー」の3曲が先行曲として発表されていて、いずれも大ヒットを記録している。アルバムのストリーミングが上昇したのも、この3曲によるプロモーション効果が大きいだろう。今週のソングチャートには、アルバムから4曲が新しくチャートインしている。
続いて2位には、ネバダ州出身のロックバンド、イマジン・ドラゴンズの新作『エヴォルヴ』が初登場した。初週の総ユニット数は147,000で、1位のDJキャレドとは僅差だったが、こちらはアルバムの実売が109,000枚に対し、ストリーミングによるポイントがおよそ38,000(枚分)で、圧倒的にセールスが強い。
本作『エヴォルヴ』は、全米No.1獲得を果たした前作『スモーク・アンド・ミラーズ』(2015年)からおよそ2年振りとなる、通算3枚目のスタジオ・アルバムで、2012年リリースのデビュー作『ナイト・ヴィジョンズ』(最高位2位)から、全3作がTOP3入りを果たしている。イマジン・ドラゴンズは、昨年大ヒットした映画『スーサイド・スクワッド』のサウンドトラック盤に提供した「サッカー・フォー・ペイン」が大ヒットし、大きな注目を集めた。この曲と、先行シングルの「ビリーヴァー」(今週6位)のヒットが、アルバムの売上にも大きく貢献している。ちなみに、その「サッカー・フォー・ペイン」は本作に収録されていない。
4位には、2016年4月に死去したプリンスの代表作『パープル・レイン』がリエントリーを果たした。本作は、1984年リリースの言わずと知れたプリンス最大のヒット作で、翌85年の年間アルバムチャートでは9位にチャートイン、本作からの先行シングル「ビートに抱かれて」は、84年に年間チャート首位を獲得した。今週、およそ5万枚を売り上げて4位にリエントリーを果たしたのは、リマスター音源のアルバムとレア・トラックを収録した『パープル・レイン DELUXE』として再リリースされたため。
ネブラスカ州出身のロックバンド、311(スリー・イレブン)の新作『モザイク』は、初動ユニット数40,000を獲得し、6位に初登場した。本作は、1993年のデビューからコンスタントにアルバムをリリースしてきた彼らの通算12作目のスタジオ・アルバムで、1997年リリースの4thアルバム『トランジスタ』から、8作連続の全米TOP10入りを果たしている。先週の15位から10位へ再びTOP10入りしたディスニー映画『モアナ』のサウンドトラック盤は、動画配信サービスの Netflix(ネットフリックス)で配信がスタートしたことで、アルバムのセールスに繋げた。日本では、7月5日からブルーレイ・DVDが発売開始となる。
次週は、カルヴィン・ハリスの新作『ファンク・ウェーヴ・バウンシズ Vol. 1』がリリース。上位デビューを果たすだろう。Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、7月5日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『グレイトフル』DJキャレド
2位『エヴォルヴ』イマジン・ドラゴンズ
3位『DAMN.』ケンドリック・ラマー
4位『パープル・レイン』プリンス
5位『プリティ・ガールズ・ライク・トラップ・ミュージック』2 チェインズ
6位『モザイク』311
7位『÷』エド・シーラン
8位『モア・ライフ』ドレイク
9位『24K・マジック』ブルーノ・マーズ
10位『モアナと伝説の海』サウンドトラック
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