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2017/06/27 11:00

旬な若手からベテランまで30組以上が参加したバラエティ豊かな1枚 / 『グレイトフル』DJキャレド(Album Review)

 米フロリダ州マイアミ出身の41歳、現代のヒップホップ・シーンを率引するアーティストの1人、DJキャレド。彼の1年振り、通算10作目となるスタジオ・アルバム『グレイトフル』が、2017年6月23日にリリースされた。

 本作からは、双子を出産したばかりのビヨンセとジェイ・Z夫妻をゲストに招いた王道のヒップホップ・ソング「シャイニング」が2月にリリースされ、4月末には、ジャスティン・ビーバー、ミーゴズのクエヴォ、チャンス・ザ・ラッパー、そしてリル・ウェインの4者が参加したレゲエ調のチルアウト・チューン「アイム・ザ・ワン」が、全米ソング・チャートでNo.1デビューを果たした。

 6月5日には、ドレイクがフィーチャリング・ゲストとして参加した、トラップ・ソング「トゥ・ザ・マックス」がリリースされ、その翌週には、サンタナの「マリア・マリア」(1999年)をサンプリングした、リアーナとブライソン・テイラーのコラボ曲、ラテン調の「ワイルド・ソーツ」が発売されたばかり。4曲のシングルから分かるように、バラエティ豊かな楽曲が収録されていて、ヒップホップ・ファンでなくとも、十分楽しめるアルバムになっている。

 ゲスト陣も豪華で、トラヴィス・スコット、パーティーネクストドア、ミーゴズ、コダック・ブラック、フューチャーなど、大活躍中の若手ラッパーから、ナズ、ジェイ・Z、ジェイダキス、ファット・ジョーなどのベテラン勢まで、幅広い世代のアーティストたちが参加している。リアーナやビヨンセの他、アリシア・キーズ、ニッキー・ミナージュ、そしてマイアミ・ソウルの代表格ベティ・ライトといった歌姫たちも存在感を放っている。

 プロデューサーには、ゲストとしても参加しているカルヴィン・ハリスや、同郷出身の音楽プロデューサーチームのクール&ドレー、ネリー・ファータドの「プロミスキュアス」(2008年)や、ケリー・ヒルソン の「ノック・ユー・ダウン」(2008年)などをヒットに導いたネイト・ヒルズ、ビヨンセやザ・ウィークエンドの新作を担当したダニーボーイスタイルズ、「ホールド・ユー・ダウン」(2014年)や、「ハウ・メニー・タイムズ」(2015年)など、DJキャレドの過去のヒット曲を担当したリー・オン・ザ・ビートなどが参加している。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
『グレイトフル』
DJキャレド
2017/6/23 RELEASE

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