2012/03/02
FUNKY MONKEY BABYSが、3月1日に毎年恒例の卒業生応援ライブを開催した。
デビュー2年目以降毎年行っている同企画は、“卒業式というとても大切なイベントを歌で祝ってあげられたら”という彼らの想いからスタート。2007年 香川県小豆島 池田中学校から、静岡、山梨、徳島、福島 各地で毎年欠かさずに実施してきた。そして2012年、全国777校もの学校から応募が殺到する中、ライブ開催場所は三重県立津西高等学校に決定。今まではファンモンと先生から生徒へのサプライズとして行ってきたが、今回はメッセージをくれた卒業生 今井瞳さんの想いに応える形で、ファンモンと彼女から同級生と先生へのサプライズプレゼントとしてライブを実施することとなった。
当日、式を終えた卒業生が体育館から武道場へ移動すると、そこにメンバーが登場。大きな歓声が飛び交う中、新曲『この世界に生まれたわけ』や『ちっぽけな勇気』を熱唱していくのだが、ここまでは先生も内容を承知したうえで企画に参加。そして遂にここから逆サプライズへと突入し、ステージに上がった今井さんが手紙を読み始める。
そこには“みんなの笑顔が見たかった”“3年間お世話になった先生方に恩返しをしたかった”と企画に応募した理由が書いてあり、突然の出来事と愛情のこもった手紙に同級生達や担任の中川貞巳先生は思わず涙。ファンモンも、それぞれの熱い気持ちに応えるように心を込めて『ヒーロー』や『あとひとつ』を歌い届けた。
なお、今回のライブについてファンキー加藤は「先生にもサプライズするという試みは初めてだったので新鮮でしたね」「卒業式は嬉しいものというよりも、離ればなれになる事に対する不安だったり、なにかちょっと寂しかったりするイメージの方が強いので、そんな不安を抱えた背中を僕らの歌で押してあげられたらと毎年思っているんですが、みんな喜んでくれて良かったです」とコメントしている。
◎今井瞳さんの手紙全文
「卒業生のみんな、びっくりさせてしまってごめんなさい。今から少しだけ、私の話を聞いてください。今回、FUNKY MONKEY BABYSの3人に卒業式ライブをお願いした理由は、2つあります。
1つ目は、大好きな西高生のみんなに、笑顔になってほしかったからです。
当たり前かもしれやんけど、本格的に受験シーズンに入ってから、みんなと笑い合ったり、騒いだりする時間は減ってしまって、みんなの笑顔を見れる機会も減って、正直めっちゃ寂しかった。このまま卒業してくんかなぁって考えたら怖かった。だから最後に、みんなに最高の笑顔で卒業してほしいっていうのと、これから別々の道を歩んでいくみんなを、FUNKY MONKEY BABYSの歌で励ましたいと思って、今日はFUNKY MONKEY BABYSの3人に来てもらいました。
これからまだ後期試験を受ける人たちもおると思うけど、最後まで絶対にあきらめやんといてな。みんなの努力が報われるのを、心から祈ってます。」
「そしてもうひとつの理由。これは先生にも話していなかったんですが、3年間お世話になった先生方に恩返しをしたかったからです。私の担任の貞巳先生は結婚して17年間ずっと子どもができず、そのことをとても気にしていました。そしてついに、去年念願の子どもができました。でも、お医者さんに「奥さんか赤ちゃんが亡くなるかもしれない」と言われたそうです。お子さんは11月に産まれましたが、しばらく集中治療室に入っていたそうです。奥さんもお子さんも無事に退院する1か月前に、先生はこの話を泣きながらクラスのみんなに打ち明けてくれました。こんなにも大きなものをずっと胸にしまったまま、誰にも弱みを見せずに私たちと向き合ってくれていたのです。貞巳先生のそんな強さに背中を押されて、クラスのみんなも頑張ってこれたのかもしれません。貞巳先生に限らず、西高の先生方は皆、自分の生活を犠牲にしてまで、私たちを全力で支えてくださいました。だから、そんな先生方への感謝の気持ちを伝えたいと思って、このライブに応募しました。
卒業生のみんな、そして先生方、私たちは今日でお別れですが、いつかまた、今日みたいな笑顔で会える日を楽しみにしてます。今まで本当にありがとう。みんなの笑顔が見れて、私は今めっちゃ幸せです。みんなの笑顔、ずっと忘れません。私は、みんなが思っとる以上に、みんなのことが大好きです。
3年1組、今井瞳より。」
◎シングル『この世界に生まれたわけ』
2012.02.15 RELEASE
[初回生産限定盤(CD+DVD)]
MUCD-9029 888円(tax in.)
[通常盤(CD)]
MUCD-5196 555円(tax in.)
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