2012/02/28
岐阜県飛騨高山出身のシンガーソングライター たむらぱん。2月25日 こくふ交流センターさくらホール(高山市国府町)にて凱旋プレミアムアコースティックコンサートを開催した。
本人いわく「地元でちゃんとライブをやるのは初めて」だったそうだが、同公演のチケットは大人気で即完。大自然溢れる彼女のふるさとに600人以上のファンが詰め掛けた。観客席からの「おかえり!」という呼び掛けに「ただいま~!」と応えると、たむらぱんとして2曲目に作り「上京する時の見送られる瞬間を歌った」という幻の楽曲『アイノウ』からライブはスタートし、東北や九州からも集まった熱心なファンは歓喜する。
「ステージに立った瞬間、うれしくてグッときてしまった。(客席に)知っている人がたくさんいて何かすごく不思議な気分」だったという彼女は、卒業をテーマにした代表曲『ちゃりんこ』や、故郷を想いながら作った未発表曲なども披露。出身高校が“白線流し”(卒業式に卒業生たちが学帽の白線とセーラー服のスカーフを一本に結びつけ川に流す行事)の舞台であることに触れ、ドラマ「白線流し」主題歌でもあるスピッツ『空も飛べるはず』をカバーする場面もあった。
また、地元中学校の女子生徒らのコーラスをバックに「そうさ僕らはいつもスタート地点 見失っても また戻ればいい」と『ゼロ』を歌ったり、MCで「18歳で地元を勢いで出てきた反面、出たなりの事をしなければ帰れないと、ずっと地元というハードルが高かった」「すれ違う人に「おめでとう」と言われ、「ありがとうございます」……って何か私が結婚するみたい(笑)」と照れながら話す姿も印象的だった。
全15曲、アンコール含む約90分のコンサートを終えた彼女は「後半に進むにつれて“地元でやっているんだ”という感触がじわじわと強くなっていき、中学の生徒たちと歌いながら、“あー、私もこんな感じだったな”と思い出してました」「まだまだ道の途中だけど、途中なりに(地元ライブという)目標が一つ達成できてうれしい。次に地元に来る時は、さらに成長した自分を見せたいという新たな目標ができました」と笑顔を見せている。
なお、たむらぱんは3月後半に【たむらぱん“mitaina”TOUR】を開催。近いうちに何らかの嬉しい発表があるということなので、その動向に注目しよう。
◎ツアー【たむらぱん“mitaina”TOUR】
03.21(水)shibuya O-EAST
03.26(月)umeda AKASO
03.27(火)名古屋THE BOTTOM LINE
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