2017/05/11
2014年の大ヒット映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が、2017年5月12日より公開されるが、4月にキャスト達とプロモーション来日したジェームズ・ガン監督にインタビューし、個性的なキャラクターや劇中音楽、そして親友マイケル・ルーカーについて話を訊いた。
「ハロー! 東京は大好きな場所なんだ! 今回、日本に来れてとても嬉しいよ」と、にこやかに挨拶をするガン監督は、インタビュー中、終始笑顔が絶えない気さくな方だ。「今作では、キャラクター達をもっと深く知ることが出来る。前作よりもグレードアップした作品に仕上がっているよ」と話すように、目が釘付けになるアクションシーンはもちろん、主人公ピーター・クイルの“父親”と名乗る謎の男エゴの出現がストーリーを更に盛り上げていく。
本作には謎の男エゴに加え、もう一人、ピーターの父親的存在がいる。マイケル・ルーカー演じる青色の肌をした海賊ヨンドゥだ。マイケル・ルーカーは、人気TVシリーズ『ウォーキング・デッド』の極悪なメルル役で注目を浴びたが、実はガン監督作品の常連で親友でもある。「彼は昔から親しい友人でよく家に遊びに来るんだ。これまで映画やリアリティショー、ビデオゲームにウェブシリーズと多くの作品で一緒に仕事をしてきた。彼が演じるヨンドゥは今作でより存在感を出していて、世界中に彼の俳優としての実力を見せつける機会を作ることが出来て最高の気分だよ。悪役のイメージをガラリと覆す新しいマイケルの演技に期待してくれ」と、親友の演技力をアピールした。
また、人気キャラクターのグルートは、小枝から小さな木に成長したベビー・グルートとして、ガーディアンズ達とともに旅をするのだが、相棒で荒くれ者のロケットの関係性についてガン監督は「前作ではグルートはロケットを見守るボディーガードのような存在だったが、今作では正反対になっている。ロケットだけじゃなく、ガーディアンズ達全員がベビー・グルートの子育てをしているんだが、誰も親に向いていないんだ!」と話す。
ユニークなキャラクターとストーリーに加え、本作で欠かせないのが劇中音楽だ。米ビルボード・アルバムチャートでNo.1に輝き、全世界で250万枚も売り上げた前作のサウンドトラックは、既存の曲のみで構成されたビルボードNo.1アルバムとして初の快挙を果たし、【第57回グラミー賞】にもノミネートされた。今回も映画公開と同じくらい、サントラ収録曲にも注目が集まっていたが、音楽監修も務めるガン監督は「よく『前作が大ヒットしたことで続編製作にプレッシャーを感じない?』と聞かれるけど、答えはノー(笑)! 前回は凄いプレッシャーだったけど、今回はよりエキサイティングな映画が作れると確信があったから。でも、サウンドトラックは別で、みんなが期待していたから、かなりプレッシャーだったね(笑)! 僕は監督だから映画の作り方は知っている。でもサントラがあんなにヒットするなんて全く予想してなかった。一つのアルバムとして成立させるには大変苦労したよ」と映画よりも楽曲選曲に苦労したと明かしてくれた。さらに、「それはもうたくさんの70’s、80’sアーティストから曲を使ってほしいと要望があった。実際にアプローチしてくれた好きなアーティストや個人的に大好きな曲もいっぱいあったけど、何よりも場面にフィットする楽曲を使うことを一番に考えていたから、ご要望に応えることは出来なかったんだ」と、ちょっとした裏話も教えてくれた。
実際、フリートウッド・マックの「ザ・チェイン」や、エレクトリック・ライト・オーケストラの「ミスター・ブルー・スカイ」といった懐かしい楽曲が劇中でふんだんに使用されている。映画館でどの曲がどのシーンで使用されているのかチェックしてみてはどうだろう。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は5月12日より公開。
Text: Mariko Ikitake
Photo: Miki Jinnin
◎公開情報
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
2017年5月12日(金)より全国ロードショー
監督:ジェームズ・ガン
出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタほか
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
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